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王妃の館 下

Jiro Asada

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087477085
ISBN 10 : 4087477088
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2004
Japan

Content Description

涙と笑いの人生ツアー、ついに決着へ!
愛人と別れたうえリストラされたOL。人気作家とその担当編集者。心中を目論む老夫婦。カード詐欺師の夫婦…。ルイ14世の秘話を織り込んで、親子の愛が、夫婦の愛がホロリとさせる珍道中の物語。


【著者紹介】
浅田次郎 : 51年東京生。「地下鉄に乗って」で第16回吉川英治文学新人賞、97年「鉄道員」で第117回直木賞、00年「壬生義士伝」で第13回柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

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おもしろいです!上巻に続き、読みながら何...

投稿日:2012/02/07 (火)

おもしろいです!上巻に続き、読みながら何度も大笑い! 物語の後半では、ルイ王朝の時代のお話に遡るところが少しもたついた印象も感じましたが、笑いの中に感動の要素を入れるところも作者らしさが出ていて好きです☆プリズンホテルに限りなく近いくらい、個人的におすすめする作品。バカらしくて笑えて、でもちょっとまじめな人情物語もあって・・・読むと元気になりますよ!ぜひ色んな人に読んでほしい本です☆

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 三代目 びあだいまおう

    隣に読書家がいたら囁いてあげたい、とにかく読めと。どんな話かと聞かれたら、とにかく読め、超面白いからと。大切な読友さんにご紹介頂いた本書。なるほど超面白い!人間を、特に日本人のことを好きになる!ドタバタハチャメチャ奇想天外な展開に、どこか私たちの根っこ、隠しきれない己の魅力が顕になる!渡辺えり子さんの解説まで含め素晴らしい読書時間でした!超高級ホテルのダブルブッキングプランという確信的犯罪の犠牲者達の、荒唐無稽からの大団円!今の苦しいご時世に、笑いと感動と、生きる意欲を与えてくれる!天晴れ浅田さん‼️🙇

  • HIRO1970

    ⭐️⭐️⭐️浅田さんにしか出来ない一見軽い感じのするお話ですが、実はちょっと真似が出来ない程複雑で重厚な構成でした。二組の違うツアー一行の人生悲喜こもごもを解明しながらも舞台は非日常の代表格とも言える花の都パリで進行します。パラレル的に一行が宿泊する超老舗プチホテルにまつわる300年前の王家の話が同時進行で進み、この二組のミステリーツアーを引っ張りながら収斂しつつ、最終はハッピーエンドで締め括っています。推理小説の要素もあり、小説の様々な手法が出てくる盛り沢山でてんこ盛りのお話でお腹一杯になれます。

  • ちはや@灯れ松明の火

    ダブルブッキングではありません、これはゲストルームシェアです。太陽王寵姫の館に泊まる者が皆気品あふれる上客とは限らない。絶品ディナーにまつわる王の逸話が悩める作家の元へと舞い降りたミューズなら、セーヌ川やヴェルサイユ宮殿やホテル内でくり返すニアミスは笑いの神の降臨か。これでバレないと思う奴はいない。同じ空に輝くことはない太陽と月、想い合えども哀しくすれ違う家族。同じ部屋を使用していた光と影、顔を合わせればおかしな因縁で結びつく。光と影のパリ10日間、酸いも甘いも噛み分けて清濁併せ呑んだらコマンタレヴー。

  • またおやぢ

    『愛されようとするな。愛するのだ。』ふっと、ポトフの匂いがした。おそらくは、マ・ブルゴーニュのポトフの匂いだ。間違いない。滑稽洒脱な物語り…しかしながら、その根底に流れるのは、人間に対する狂おしいまでの愛。流石は北白川、右京の名前は伊達じゃないわな。人間は木石ではないので、色々なモノをズルズル引きずりながらも、生きてこそ価値があるのだと気づく。心の平安を保つためにも、クロワッサンを買って帰ろうと思った一冊。Très bien!

  • ユメ

    「世の中ってね、幸せのかたちはみな似たりよったりだけれど、不幸のかたちはどれも別々なの。みんな特別の苦労を背負っている」作り物の言葉かもしれない。でも、小説という器を通してだからこそ、自分はこの言葉を素直に受け入れられたのだと思う。下巻に入ってますます感じた物語の力。西へ傾いた太陽と共にブルボン王朝は沈んでゆくけれど、誇り高いパリは残る。そこで遂に一堂に会した面々をまとめあげたのも、また物語だった。平和とは、世界を美しいもので埋めつくすこと。どうか今もどこかで、こんな大団円が読み終えられていますように。

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