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王妃の館 上

Jiro Asada

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087477078
ISBN 10 : 408747707X
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2004
Japan

Content Description

思いっきり笑えて泣ける、人情巨編!
150万円の贅沢三昧ツアーと、19万8千円の格安ツアー。対照的な二つのツアー客を、パリの超高級ホテルに同宿させる!? 倒産寸前の旅行会社が企てた、“料金二重取りツアー”のゆくえは…。


【著者紹介】
浅田次郎 : 51年東京生。「地下鉄に乗って」で第16回吉川英治文学新人賞、97年「鉄道員」で第117回直木賞、00年「壬生義士伝」で第13回柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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おもしろい!読みながら何度も大笑い!プリズ...

投稿日:2012/02/07 (火)

おもしろい!読みながら何度も大笑い!プリズンホテルを読んで以来、著者の作品を色々読んでいますが、これはかなりおすすめです!!色んな人生を歩んできた人たちが、手違いだらけのパリ10日間の旅ツアーで一緒に過ごすハメになるのですが・・・登場人物のキャラクターが本当に個性豊か。倒産寸前でヤケっぱちになったような旅行代理店の策略や、頼りないコンダクターの手違いなどによって、見ず知らずの旅行客たちの人生までがじょじょに交錯していきます。また浅田さんが好きになりました☆これを読んで、いっぱい笑ったら、元気出ますよ!!

peko-rock さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 三代目 びあだいまおう

    舞台はかのルイ14世が寵姫のために建てた王妃の館。現代は宿泊困難な超高級ホテル。苦境に瀕する旅行会社が出した苦肉の策はダブルブッキングプラン。一つの部屋に2組チェックインさせ、互いにばれないよう10日間を過ごさせるという荒唐無稽!ドタバタを隠すためのドタバタが連なり、癖あるツアー参加者同士の知られざる繋がりが徐々に!当事者の悲劇は読み手の喜劇。ストーリークッキングが光り、どこかプリズンホテルを彷彿とさせる。上巻後半に語り部が語るルイ14世とその子らの哀しみ。書けない小説家との絡みも気になり急ぎ下巻‼️🙇

  • HIRO1970

    ⭐️⭐️⭐️上巻終了。浅田さんの得意なバックボーン豊かな登場人物達がパリツアーに向かいますが、弱小で如何にも胡散臭い主催会社は起死回生の倒産回避策として思いもつかないような2種類のツアーを同時に行うこととなります。登場人物が多いのでまだどんな結論が出てくるか分かりませんが、緊張感が果たして持続可能なのか心配になってきました。

  • またおやぢ

    突飛な物語を書かせれば、他の追随を許さないのが浅田次郎氏。相変わらずのぶっ飛んだ設定で、今回の舞台はフランスはパリ。登場人物の設定が、いつもどおり細かくて、個性的で、それでいて切ないのもこの著者ならではか。この力技ツアーの通り、世の中には「ポジ」と「ネガ」があって、それも全ての人々がそれぞれの光と影をもっていて、その二つの糸が綾なすものこそが人生であり、その人生が交わって一遍の物語が出来上がること示唆するのが、この小説のテーマなのだ...とは考えすぎかな?古と現を結びつける北白川の筆致に目が離せない一冊。

  • ちはや@灯れ松明の火

    光ある所に影があるのは当たり前。パリ10日間約150万円のセレブツアーでボンジュール、不倫リストラOL、町工場倒産夫婦、土地成金カップル、スランプ中の人気作家と女性編集者。ゴージャスを満喫する者が皆人生バラ色とは限らない。パリ10日間約20万円のエコノミーツアーでボンボヤージュ、堅物元警察官、失恋傷心オカマ、カード詐欺師夫婦、元教員老夫婦、逃亡作家を追う編集者コンビ。ワケあり企画に参加する者には皆何かしらのワケがある。二つのツアーに宿は一つ、ツアコンは同僚同士で元夫婦、花の都でほほえむのは天使か悪魔か。

  • ユメ

    倒産しかかった旅行代理店が捻り出した苦肉の策は、パリの超高級ホテル「王妃の館」と手を組んで、149万8千円のポジ・ツアーと、19万8千円のネガ・ツアー、ツアーの二重売りをすること。この企画が上手く行くはずもなく、果たしてこの旅はどうなってしまうのかハラハラしつつ、二つのツアーがエンカウントしてしまった暁には何が起こるのか楽しみにしている自分がいた。ツアーのダブル・ブッキングというコメディと、参加者一人一人が抱える傷心、笑いと涙の按配が絶妙で、心が揺り動かされ、ああ、物語を堪能しているなと実感する。下巻へ。

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