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1日10分のごほうび Nhk国際放送が選んだ日本の名作 2 双葉文庫

Jiro Akagawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784575523287
ISBN 10 : 4575523283
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

NHK WORLD‐JAPANのラジオ番組で、世界17言語に訳して朗読された小説のなかから、豪華作家陣の作品を収録。亡き妻のレシピ帳をもとに料理を始めた夫の胸に去来する想い。対照的な人生を過ごす女友達からの意外なプレゼント。ラジオ番組の最終日、ある人へ贈られた感謝のメッセージ…。小さな物語が私たちの日常にもたらす、至福のひととき。好評アンソロジー、シリーズ第二弾!

【著者紹介】
赤川次郎 : 1948年福岡県生まれ。76年「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー

江国香織 : 1964年東京都生まれ。童話作家としてデビュー。92年『こうばしい日々』で坪田譲治文学賞を受賞

角田光代 : 1967年神奈川県生まれ。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー

田丸雅智 : 1987年愛媛県生まれ。2011年『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。全国各地でショートショートの書き方講座を開催

中島京子 : 1964年東京都生まれ。2003年『FUTON』で作家デビュー。14年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞受賞

原田マハ : 1962年東京都生まれ。2002年にキュレーターとして独立。05年『カフーを待ちわびて』で日本ラブストーリー大賞を受賞しデビュー

森浩美 : 放送作家を経て、作詞家として活動。SMAP『青いイナズマ』『SHAKE』、Kinki Kids『愛されるより愛したい』などのヒットナンバーを手がける。2006年『家族の言い訳』で作家デビュー

吉本ばなな : 1964年東京都生まれ。87年「キッチン」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    NHKのラジオ番組WORLD=JAPAN(現在は18言語で放送)が選んだ8人の作家のアンソロジー第2弾。赤川次郎、田丸雅智、森浩美は初読。また「妻が椎茸だったころ」、「誕生日の夜」、「みどりのゆび」は既読。いずれも掌編あるいは短篇で朗読すれば10分くらいなのだろうか。長さ以外にはどのような基準で選ばれたのかはわからないが、私見では江國香織の2篇と再読ながらやはり中島京子「妻が…」が一頭地を抜くか。吉本ばなな「みどりのゆび」がこれに次ぐだろう。角田光代はそこそこ。原田マハと森浩美は通俗的に過ぎる。

  • 夢追人009

    NHKのラジオ放送が世界に向けて翻訳し朗読した作品集とあって心が洗われる読み心地でしたね。本書収録の8作家の全12編の中で私が一番感動したのは「最後のお便り」でしたね。『仕事始め』赤川次郎:明日一月四日からいよいよ会社の仕事始めだったが私は休みの6日間をほとんど外出せずに食事も近くのファミレスで済ませ狭い独り暮らしのアパートでテレビばっかり見ていた。すると玄関のブザーが鳴り母が振袖を持って来てくれた。だが真にタイミングが悪い事に、実はうちの会社は今年から初出社からいきなり普通に働く事に方針変更されたのだ。

  • やすらぎ

    いつまでも愛されている私。ふいに襲われた寂しさの先に。仕組まれた愛の深さ。老いを受け入れ懐かしさに触れる。それぞれにないものを欲する。いつまでも待っている本。潮香るグラスに故郷が浮かぶ。見上げる空には銀杏色の雲。あなたを支えた見えなかった思い。親友との遠いつながり。母の気持ちに勝るものはない。アロエの花を祖母に捧げる。…以上、全12話を収録。花を買うのは、お金ではなく心の余裕が必要だと祖母は言っていた。春の便りとともにあなたの声が心に響いてくる。今もどこかで私を見守ってくれている。聴こえたよ。ありがとう。

  • ひさか

    2020年3月双葉文庫刊。シリーズ2作目。NHK WORLD-JAPAN のラジオ番組で、世界17言語に翻訳して朗読された中から、赤川次郎:仕事始め、便利な結婚、代筆、江國香織: 晴れた空の下で、江國香織:南ケ原団地A号棟、角田光代:旅する本、田丸雅智:海酒、綿雲堂、中島京子:妻が椎茸だったころ、原田マハ:誕生日の夜、森浩美:最後のお便り、吉本ばなな:みどりのゆび、の8名、12作品を収録。良い話が多く楽しめました。朗読を聴いてみたくなります。

  • fukumasagami

    暮らしの中で訪れる転機を取り上げた8人の作家のアンソロジー、10分前後で読み切れる掌編集。赤川次郎、奇抜な設定でも違和感なく読ませてしまう、さすが。江國香織、作者の視点に温かさを感じる。角田光代、こんなことがあったらいいな、元気が出る。田丸雅智、ノスタルジックなファンタジー。中島京子、歳を取っても学びがあれば明るく生きていける。原田マハ、羨ましい友人との関係、よかった。森浩美、母親の忠告を守り己で成し遂げたことで救われる男の物語、泣く。吉本ばなな、人間同士って結局一人なのだと告知される。

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