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黒い蜻蛉 小説 小泉八雲

Jean Pasley

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784333029259
ISBN 10 : 4333029252
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

小泉八雲の一生をえがききった唯一の邦訳伝記小説。のちに『怪談』を生みだす男が最後に選んだ地は、開国直後の日本。ひとりの異邦人、ラフカディオ・ハーンが小泉八雲となるまで―。

目次 : プロローグ―一八五四年 ダブリン・アイルランド/ 極東の国へ―一八八九年 ニューヨーク・アメリカ/ アビシニア号にて―一八九〇年 太平洋上/ 日本上陸―一八九〇年 横浜/ 出雲の国―一八九〇年 松江/ 結婚―一八九〇年 松江/ 耳なし芳一―一八九一年 松江/ 山陰の旅―一八九一年 松江/ 浦島太郎―一八九一年 松江/ さようなら!―一八九一年 松江/ 弟ジェームズ―一八九一年 熊本/ 九州の学生たちと―一八九二年 熊本/ 八雲立つ―一八九三年 熊本/ 再会と別れ―一八九四年 熊本/ 揺らぐ心―一八九四年 熊本/ 鯉のぼりと柔術―一八九五年 神戸/ 帰化―一八九五年 神戸/ 神様の里―一八九七年 東京/ 噴火―一九〇二年 東京/ 解雇通知―一九〇二年 東京/ 富士山へ―一九〇三年 東京/ 黒い蜻蛉―一九〇四年 東京

【著者紹介】
ジーン・パスリー : 脚本家。ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部で映画制作を学び、日本語の学士号と映画学の修士号を取得。2020年、コーク国際映画祭で観客賞を受賞した共同脚本のThe Bright Sideがあり、2021年、自身が監督・脚本を務めた短編映画Ship of Souls 精霊船は、アイルランド映画テレビ賞にノミネートされた。また、アイルランド放送協会のラジオ番組にもレギュラー出演している。長年日本で暮らしていたが、現在はアイルランドのダブリンで、ラフカディオ・ハーンが幼少期に暮らしていた家の近くに住んでいる。本書が初の小説作品

小宮由 : 翻訳家。東京都生まれ。出版社勤務や留学を経て、主に子どもの本の翻訳に携わる。2004年より東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。祖父は、トルストイ文学の翻訳家、良心的兵役拒否者である故・北御門二郎(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Roko

    アイルランド出身の著者が、始めて日本に来た時点ではラフカディオ・ハーンを知らなかったそうです。帰国後に移り住んだ場所が、ハーンが幼少期に暮らした家の近くで、そこからハーンについて調べるようになり、この作品が生まれたというのは、とても不思議な気がします。この作品によって、アイルランドはもちろん、世界中でラフカディオ・ハーンについて知る人が増えて欲しいです。

  • みつ

    八雲が幼少期を過ごしたアイルランドの著者による小説。題材のせいばかりではなく、こなれた訳も相まって日本の小説を読んでいるかのよう。どうしても八雲の名は松江と切り離せないが、それに先立つ時代さらにはそれ以降の熊本、神戸、東京に引っ越してからの記述が詳しいのは、過ごした時間の長さからも読者にはありがたい。幾度となく友人への手紙が差し挟まれ、外国人との交流についても多く筆を割いているのも、新たな視点をもたらしてくれる。表題のハグロトンボ以上に、裏表紙にも顔を出すクサヒバリの音色と八雲との出会いが強い印象を残す。

  • あまね

    とても面白かったです。少し前に読んだ『逝きし日の面影』を彷彿とさせます。小泉八雲が生きた時代の古き良き日本人が生き生きと描かれています。著者が長年、日本で暮らしていたとはいえ、その描写の巧みさには驚くばかりです。そして、訳者あとがきにもあるように『小泉八雲=怪談を再話した人』という認識から一歩も二歩も八雲の世界に誘ってくれます。2025年後半のNHK朝ドラは八雲の妻・セツがヒロインとのことです。とても楽しみです。

  • joyjoy

    サブタイトルが、ラフカディオ・ハーンとか、ヘルンとかではなく「小説 小泉八雲」とあるのと、小宮由訳、というのにも惹かれて読む。タイトルにもある蜻蛉、これまで読んだ八雲関連本ではとくに意識したことのなかったモチーフだが、この小説では所々に登場。特にラストシーンは印象的。それでもタイトルの意味を図りかねていたのだが、挟まれていた新聞記事(産経新聞2024.11.03.)に「黒い蜻蛉」の由来が!読んで納得できました。古書店さん、元の持ち主さん、記事を挟んだままにしておいてくれてありがとう。蜻蛉、好きになりそう。

  • ぱせり

    ハーンが愛した古きよき日本の中には、女性の奴隷のような地位、君主への絶対的忠義とその先の死の美化も入っている。そうしたものがハーンが愛した日本人の美点と、同じ根をもって結びついている。日本が西洋文明と交わり、変っていくことを嘆くハーンへの友人の西田千太郎の言葉が心に残る。「私は、それでいいと思っています」

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