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ゴダール 映画史

Jean-Luc Godard

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480094315
ISBN 10 : 4480094318
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「私は映画の歴史を、単に年代的なやり方で語るのではなく、むしろ、いくらか考古学的ないしは生物学的なやり方で語ろうと考えていました…私に興味があるのは、まさに、自分がかつてつくったものを見ること、そしてとりわけ、自分がかつてつくった何本かの映画を利用することなのです。」映画史上の名画と自身の旧作を上映しつつ個人史を自由に語るというユニークなこの連続講義は、空前の映像作品―『映画史』Histoire(s) du cin´emaへと結実する。語りを超えて映像と音からつくられる“真の”映画史は、ここから生まれた。

目次 : 私は今、自分自身のために…/ この映画を見て私がびっくりするのは…/ この映画はあまりに遠く離れています…/ この映画は、ひとから注文され…/ われわれがここでしていることの唯一の利点は…/ ベルイマンをとりあげるつもりではいたのですが…/ この映画は、アメリカの探偵小説の作家…/ セルジュ・ロジックが私に…/ すでに何度か言ったことですが…/ 今朝この映画を映写したのは…〔ほか〕

【著者紹介】
ジャン=リュック・ゴダール : 1930年、パリに生まれる。長編映画のデビュー作『勝手にしやがれ』でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。『気狂いピエロ』『アルファヴィル』等を発表し、「ヌーヴェル・ヴァーグの旗手」として一躍有名になる。カナダでの連続講義を契機に、1980年代から『映画史』(Histoire(s) du cin´ema)製作に取り掛かり、1998年に完成。2000年に日本で劇場公開されたときには大きな話題を呼んだ

奥村昭夫 : 1943‐2011年。東京大学文学部仏文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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ゴダールの文章がこれでもかと積み込まれた...

投稿日:2013/08/18 (日)

ゴダールの文章がこれでもかと積み込まれた分厚い文庫本です。しかも後書きがあの日本を代表する映画作家です。

まっちゃん さん | 神奈川県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 燃えつきた棒

    ゴダールが1978年にモントリオールで行った映画史についての講義を収録したもの。 僕は昔からゴダール映画の良き観客ではない。 学生時代は、名画座に通ってはずいぶんたくさんの映画を観たが、トリュフォーやベルイマンやワイダなどが中心で、ゴダールはほとんど観なかった。 その後、テレビやDVDで観るようになっても、「勝手にしやがれ」、「女と男のいる舗道」、「軽蔑」などは観たが、たぶん10本は観ていないのではないか? なんとなく、ゴダールの映画は観終わったときにこれというシーンが残らない気がする。/

  • マウリツィウス

    【映画論/映画史集成】ゴダールによる映画記録作品『映画史』シリーズとの対応を兼ねるも実際は精神史としての映画起源を実調した数学的論点に意味作用があると認識する総合芸術の設立者は二次分野である事実を巧みに利用していく論述と明知を発揮する。映画史と文化史と文学史の連環を自在追求した功績者が彼だ。古典神話とは表象義、意味と表現の力説とは無音が語る言葉を説く。シェイクスピア劇場の知的余興娯楽を皮肉した作風は結論に悪魔=文明退廃を意味価値化した架空書物を文学史の基盤に過ぎないと論破する。文明逆転論を明確に出す天分。

  • チェ・ブンブン

    最近、ゴダールにはまりはじめいざ挑戦。ゴダールは最初からロケで撮ろうとしていなかったという衝撃の事実。映画の流す順番にやたらと拘る言い回し。なるほど、僕が彼の作品と和解したのは、僕が映像を作りはじめ「編集」を知ったからかと納得した。映画を歴史順に語ろうとしないスタイルは中々かっこいいものがあった。

  • しゅん

    700ページ長かったな…。70年代後半にモントリオールで行われた講義録を起こしたもので、ゴダールの言葉遣いは平易にも関わらず言ってることはどこか不明瞭で、実に食えない男だなという印象。「ヌーヴェルヴァーグが演出家(監督)を特権的に持ち上げたのは自分達が世に出るための戦略で、言っていることは間違ってる」、「批評を書くことは映画を撮ることと同じで、私は批評から開始することで映画にたどりつけた」といったようなことを繰り返し主張している。金銭や人間関係の問題を具体的に説明しているところは実践的で偉いと思う。

  • コットン

    自作品と他作品を並べて述べる映画史についての講義。ゴダール独特の話し方の為か、分かりづらいが普遍的な「ひとは自分にできることをするのであって、自分がしたいと思うことをするわけじゃないのです。」「アイデアは実践から生まれる」とか、映画的には「人物に現実性を与えるシナリオ」「スクリーンに映し出されることになるのは、事物と事物の間になるものだ」等、彼の映像表現に関するこだわりが一般人(私)にも少しはわかった。

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