1968年にGSブーム真っ只中に発売された名盤である。初めて聴いたときの第一印象はとにかく何て陰鬱なアルバムなんだろうと思ったことだった。聴いているうちに気が滅入ってきて、もう聴くことはないんだろうなと思っても、何故かまた聴きたくなってしまう。麻薬のような中毒性のある作品だと思います。

この１枚で、エキスプレスレーベルでのジャックスの主要な楽曲は、ほぼ網羅されている。シングルだった「この道」、ＬＰではベスト盤にしか収録されなかった「いい娘だね」が聴けるのが、とてもうれしい。ただ、「花が咲いて」が未収録なのは少し残念。

　ジャックスのレアもの。ＬＰ版よりスローなテンポがさらにグロテスクに輝く。４曲とも素晴らしい出来です。