Product Details
ISBN 10 : 4842703768
Content Description
本書は1985年発行の初版以来、量子力学の核心を生々と描いた創造的な内容が評価され、世界各国で広く使われている教科書の第3版である。故J.J.サクライの原稿を元にして、第2版以降の共著者である実験家ナポリターノが講義経験に基づきさらなる増補改訂を行った。本書上巻では明確に提示された基礎概念から出発し、シュレーディンガー方程式をはじめとする量子力学の数式や手法が、経路積分法も含めて自然に導かれる。さらに、並進や回転などの対称性から運動量、角運動量の交換関係をはじめ多くの性質が直接示される。基本概念の習得に留まらず、現実的な問題を実際に解けるようになることを目指していることも特徴である。新しい内容として第3版では、クライン‐ゴルドン場、密度汎関数理論(共に下巻)などの節が追加され、付録も単位系に関するものを含めて大幅に刷新増補された。日本語訳は、読みやすい訳文となるように全面的に手を入れるとともに、分かりづらい箇所に訳注を追加して自習者のための便宜をはかった。
目次 : 第1章 基礎概念(シュテルン‐ゲルラッハの実験/ ケット、ブラと演算子/ 基底ケットと行列表現 ほか)/ 第2章 量子ダイナミックス(時間発展とシュレーディンガー方程式/ シュレーディンガー表示とハイゼンベルク表示/ 調和振動子 ほか)/ 第3章 角運動量の理論(回転と角運動量の交換関係/ スピン1/2の系と有限回転/ SO(3)、SU(2)およびオイラーの回転 ほか)/ 付録
【著者紹介】
桜井明夫 : 1967年東京大学理学系大学院博士課程修了。1979〜2007年京都産業大学理学部勤務。専攻:物性理論。現在:京都産業大学名誉教授。理学博士
常次宏一 : 1987年東京大学物性研究所助手。2002年京都大学基礎物理学研究所教授。2006年より東京大学物性研究所教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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