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アンリ・バルダ 神秘のピアニスト

Izumiko Aoyagi

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784560083239
ISBN 10 : 4560083231
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2013
Japan

Content Description

十九世紀の大演奏家のセンスとテクニックを受け継ぎ、多彩な表現力で多くの音楽家の尊敬を集めるバルダ。その演奏から人物までを凝視し描ききった、渾身の一冊。

目次 : プロローグ 二〇一二年七月十二日/ 1 二〇〇四年三月/ 2 二〇〇三年八月/ 3 一九九五年九月/ 4 ふたたび二〇〇四年三月/ 5 二〇〇七年二月/ 6 二〇〇八年十二月/ 7 二〇一〇年十二月/ 8 二〇一一年五月/ 9 二〇一一年八月/ 10 二〇一二年九月/ 11 二〇一二年八月/ エピローグ 二〇一二年七月十三日

【著者紹介】
青柳いづみこ : ピアニスト・文筆家。大阪音楽大学教授、日本ショパン協会理事。安川加壽子、ピエール・バルビゼの両氏に師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業。東京芸術大学大学院博士課程修了。90年、文化庁芸術祭賞受賞。演奏と執筆を両立させる希有な存在として注目を集める。著書に『翼のはえた指 評伝安川加壽子』(吉田秀和賞、白水社)、『青柳瑞穂の生涯』(日本エッセイストクラブ賞、平凡社ライブラリー)、『六本指のゴルトベルク』(講談社エッセイ賞、中公文庫)、CDに「ロマンティック・ドビュッシー」(ミュージックペンクラブ賞、カメラータ)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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才女、青柳いづみこの面目躍如。 自分の眼...

投稿日:2014/05/26 (月)

才女、青柳いづみこの面目躍如。 自分の眼で見、耳で聴いたものの情景ならびに心理描写たるやさすがピアニスト。アンリ・バルダの妖しい魅力を読むにつれて実際のピアノ演奏が聴きたくなる。

再太(リフトル) さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • コットン

    一般的な人気は無いが(クラシックに詳しくないので、多分だが…)ピアニストでもある著者や他のピアニストからも凄いと評価されているアンリ・バルダの人物像を紹介。読んでいると練習オタクで理想が高い彼の性格(年に4回しか人前で弾かない)によりピアニストとしては少し不遇な人生かもと思われ、彼を応援したい著者の気持ちも書かれていて好感が持てる。

  • ケニオミ

    現在は機械のように正確に弾くことを金科玉条のように考える、ポリーニのようなピアニストがピアノ界を席巻しています。その中、生きた化石のような存在、心を震わせる演奏ができるピアニストが、アンリ・バルダだと本書が言いたいようです。なにせ発売されている音源が限られているため、批判のしようがないですね。でもバルダ追っかけ隊ができ、好んで読んでいるピアニストのいづみこさんが涙を流しながら聴くくらいですからそれなりの実力の持ち主なのでしょう。本書を読んでバルダによるショパンのバラードが聞きたくなってきました。

  • Fumihiko Kimura

    「バルダ、ショパンのソナタが素晴らしい」という話はネットで数年前読んでいたが、カリオペから出ていたディスクがいつの間にやら廃盤。数ヶ月前やっと中古を手にしたが、誠に不思議な演奏をする御仁。「御仏蘭西」のイメージとは全く異なる。どちらかといえばシューマン辺り聴いてみたいが、本書を読むに彼かなりの偏屈者、この本が新録音の契機になればと願わずにはいられない。筆者は文筆家としても定評あるところ、決して友達にしたくない風情の偏屈バルダ氏をなだめすかし本書をものされた筆者の御努力に敬意を。

  • 絶間之助

    アンリ・バルダのピアノ・リサイタルを聞きに行くので読み始めました。実に面白かった!コンサート前の極度の緊張感、自虐的な感想、自分勝手な振る舞い。バルダの神秘的なまでの芸術家ぶりがよく伝わってきました。楽譜に忠実に弾くノイエザッハリヒカイトとは違って、バルダは作曲家の意図を読み込み、さらに独特の解釈で弾くスタイル。同じ曲でもピアニストによってこうも印象が変わるのか、という経験はよくありますが、演奏の詳細な解説はとても参考になりました。ピアニストにして著述家の青柳ならではの面白さ。聞きに行くのが楽しみだなあ!

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