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指揮のおけいこ 河出文庫

Iwaki Hiroyuki

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309419527
ISBN 10 : 4309419526
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2023
Japan

Content Description

指揮ほど世の中に過大評価され、そして過小評価されている仕事はない―世界的マエストロが四十年の経験から、指揮の極意と指揮者の秘密を大公開。指揮者の役割、指揮の上達法、燕尾服の選び方、暗譜のコツと大失敗、意外と多い指揮台からの落下etc.「指揮」を知ればクラシックはもっと楽しくなる!ユーモアいっぱいの名エッセイ集。

目次 : 何のために指揮者はいるのか?/ 無表情で指揮してみたら/ 指揮者はキケンな商売/ 楽譜の持ち歩き方/ 「ガクタイ」の性質/ 指揮者の夏休み/ いよいよ実技/ 実技の練習、落とし穴/ 女には向かない職業?/ 名指揮者と譜面の関係/ ルービンシュタインに教わったこと/ 大物指揮者に見せるには/ 指揮者のファツション/ 服は揃った。次は靴の問題だ。/ 指揮棒のナゾ/ 指揮とはスポーツだ/ 偉大な指揮者が舞台を去るとき

【著者紹介】
岩城宏之 : 1932年東京生まれ。東京藝術大学在学中にNHK交響楽団副指揮者となり、56年デビュー。以降、ベルリン・フィル、ウィーン・フィル、メルボルン交響楽団など世界の主要アーケストラを指揮。一方、日本初の常設室内管弦楽団オーケストラ・アンサンブル金沢の設立、日本人作曲家作品の積極的な初演など、日本クラシック界の発展に尽くした。中島健蔵音楽賞、サントリー音楽賞、朝日賞、紫綬褒章など受賞多数。エッセイストとしても活躍し、『フィルハーモニーの風景』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。2006年逝去。07年岩城宏之音楽賞が創設された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ムーミン2号

    岩城さんのエッセイを読むのは三冊目である。音楽好きとしては遅きに失し、かつ量的にも極貧状態だ、などと今更ながらに思う。単なる音楽好きにはエピソードのいちいちが面白い。ベートーヴェンの「運命」の第一楽章で、指揮者は何回腕を振り下ろすか、なんて真面目に計算するような指揮者が世界のどこにいようか。そんなことを知ったからといって指揮がわかるわけでも、ベートーヴェンがわかるわけでもなく、単にバカバカしいだけなんだけど、そのバカバカしいことにも真面目に一所懸命取り組むのが岩城さんであった。だから本書は面白い。

  • huchang

    『大物指揮者になるための一番の近道は、ユダヤ人になることだ』という12章の文中の言葉は、旧Twitterの不動産投資で成功するハックを教えますみたいな投稿にあった「まず、地主の家に生まれます」というブラックすぎるエスプリと相通ずるものがあって忘れられん。嫌いじゃない程度の指揮者だったが、一気に好きになった。しばらくはクラシックばかり聞いて過ごすことになりそう。あたしゃすーぐ影響されるんだ(笑)

  • エディン

    指揮者について、オーケストラの中心でかっこいいなと思っていたが、知らないことだらけでした。楽譜を見ながら指揮をする曲と暗譜で振るときがあること。楽譜も膨大な量があること。腰や肩などを痛めることがあること。指揮者が間違えると、曲全体が止まってしまうこともあること。「指揮のおけいこ」と言うことで、指揮者を目指す人に向けて書かれている部分もあるようで、ちょっと難しい部分は飛ばし読み。

  • みかん

    病気に関する下りで、若い頃の映像を見返すと力が無駄に入っていたと振り返る場面がある。指揮に限らず、全てに通じる話のような気がして、興味深かった。外山雄三さんと山田和樹さんのあとがきを読むと本文と印象がかわる。それはつまり、サービス精神旺盛な方だったということだろう。

  • Ayana

    最初のあたりは「女性は指揮者に向かない」とか偏屈なことを言うから「何を〜!?」という思いで読んでいたのですが、読み終えたらすごく好きになっている自分がいました。魅力的です。指揮を生で観てみたかったです。最後の山田和樹さんの解説を読んだらちょっと泣きそうになりました。戦後、燕尾服をヤミ屋から買っていた話なんかも面白かったです。

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