Books

絶滅寸前季語辞典

Itsuki Natsuki

User Review :4.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480427458
ISBN 10 : 4480427457
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2010
Japan

Content Description

「亀鳴く」春の夕暮れ、オス亀がメスを慕って鳴くという空想的季語。勿論亀は鳴かない。「毒消売」越後や越中から来る行商の薬売り。「夜這星」流星の別称。「竃猫」竃にもぐり、暖をとろうとする猫…季節感が大きくずれたり、風習が廃れたりして消えていくたくさんの季語。そんな「絶滅寸前」の季語たちの持つ豊饒な世界を紹介し、新しい命を吹き込む読み物辞典。

目次 : 春(藍微塵/ 愛林日 ほか)/ 夏(青挿/ 汗拭い ほか)/ 秋(秋の七草/ 生身魂 ほか)/ 冬(青写真/ 皹 ほか)/ 新年(稲積む/ 臼起し ほか)

【著者紹介】
夏井いつき : 1957年愛媛県生まれ。俳句集団「いつき組」組長。中学校国語教諭を経て、俳人へ転身。1994年に「俳壇賞」を、2000年には「中新田俳句大賞」を受賞。テレビ、ラジオの出演の他、俳句の授業「句会ライブ」を開催、全国高校俳句選手権「俳句甲子園」の運営にも携わるなど、全国的に活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
☆

4.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
1
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
☆
「プレバト!!」でお馴染み、夏井いつきさ...

投稿日:2021/04/12 (月)

「プレバト!!」でお馴染み、夏井いつきさんによる「絶滅寸前」の季語を集めた読み物辞典。 絶滅するのもむべなるかなというものもあれば、中々趣深いものもあり、それらの季語を肴に綴られる夏井さんの小文がまた小気味よく、楽しい一冊。

哲 さん | 不明 | 不明

0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • がらくたどん

    今を時めく「いつき」先生の「マイナー季語」辞典。この手の本は見るとついつい手元に置きたくなる。通読する本ではないが「これはアレだ」の宝庫なので長く楽しい。絶滅「寸前」というところがミソ。誰かが斬新かつ巧妙な使い方をすれば息を吹き返す「かもしれない」という可能性を秘めている言葉達。そのうち久しぶりに脚光を浴びる言葉があるかもと思うのも楽しい。小庭の草樹が一斉に元気になり近隣の田んぼにも水が入った。それでも未だボンヤリな季節。「亀鳴く」=「春の夕暮れ」もちろん亀は鳴かない。そのくらいの惚けボケ度。春だから♪

  • 瀧ながれ

    俳句らしきものをひねり出すにあたっては、季語をいれねばならぬと考えて、歳時記を開いたりする(…こともある)。現在の暦にあわないコトバや、文化技術の変化によって失われたコトバがあり、ここに置かれた「絶滅寸前季語」をひとつずつ拾い読みながら、そもそも「季語」とはなんじゃろなと、迷路に迷いこんでしまったりした。十七音しか使えないのに十五音もある季語とか、なに考えて季語なのかしら? その言葉からの発想が固定化されてしまい、使う俳人がいなくなったから絶滅寸前、という理由があり、俳人のプライドを感じて笑ってしまった。

  • てん

    もはやいつから読み始めたのかわからないくらいで、季語単位に読めるのでちょこちょこ読んだ。これは本当に季語なのか?というものや、なぜこの季語がこの季節なのか、といったもの、十七音だけの俳句でなぜこんな長い言葉が季語なのか、といった疑問だらけではあるが、読み物としては面白い。絶滅する季語もあれば、新たに加えられる季語もあるのだろうか。今後はちょっと一息入れたいときにワンポイントで読めそうだ。

  • gelatin

    ★★★★ それにしても表紙が『絶滅危急〜』と似すぎていて、家にあっても間違える。感想は『危急〜』とさほど変わらないが、こちらを読んでああそうかと思ったのは、これは季語をいかに用いるかという基礎基本の話なのだということ。俳句の受け手の眼前に架空のシーンを広げてみせるために必要なツールとしての季語だと思えば、問われるのはむしろ季語の意味ではなく俳人の力量である。存外厳しい夏井いつきの視線は、俳句そのものの寿命を問うているのかもしれない。

  • nemunomori

    大量に存在する俳句の季語のうち、いまどき意味も分からず正体も知れなくなった過去の季語を敢えて発掘して楽しもうという、めっぽう威勢の良い夏井いつきさん主催の季語辞典です。昔日の季節感を味わう蘊蓄本としても楽しめますが、なんだこりゃな季語に立ち向かうファイターな夏井先生のエッセイが可笑しくて抱腹絶倒です。俳句ってこんなに面白くてもいいんだと思ったら一句ひねりたくなりました。でも蚯蚓が鳴いたらいやだなあ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items