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雪が降る 角川文庫

Iori Fujiwara

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041118979
ISBN 10 : 4041118972
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2021
Japan

Content Description

ギャンブルに溺れ、自堕落な日々を過ごす会社員・志村。彼の元に、1通のメールが届く。“母を殺したのは、志村さん、あなたですね”メールの送り主は、かつて愛した女性・陽子の息子だった―。訪ねてきた少年とともに、志村は目を背け続けてきた彼女との記憶を辿り始める。その末に明らかになる、あまりにも切ない真実とは(「雪が降る」)。不朽の名作『テロリストのパラソル』の著者による、6篇を収録した短編集。

【著者紹介】
藤原伊織 : 1948年、大阪府生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。広告代理店に勤務する傍ら、執筆を始める。85年「ダックスフントのワープ」で第9回すばる文学賞を受賞。95年、『テロリストのパラソル』で第41回江戸川乱歩賞を受賞。同作品は翌年、第114回直木賞も受賞した。2007年、食道癌のため59歳で永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あきら

    何かのトリックとか、どんでん返しがあるというよりも、ただただ純粋にひとつひとつの物語が面白くて、楽しめました。 表題の「雪が降る」は特によかったなあ。

  • シキモリ

    ハードボイルドの名手として名高い著者だが、私は今作が初読み。全六作品収録の短編集で、どの作品にもグッとくるものがある。ロマンチックで切ない表題作も捨て難いが、運命に翻弄される男の悲哀を描いた「台風」と王道的な任侠小説「紅の樹」が私のお気に入り。飲酒運転に対する前時代的な価値観に違和感を覚えないわけではないが、それを補って余りある魅力が満載。黒川博行氏(著者のご友人)による解説の言葉をお借りするなら、余分な贅肉を削ぎ落としたシャープな文章とそこから滴り落ちるような情感が正にそれ。他の作品も是非とも読まねば。

  • ソラ

    亡くなるのが早すぎた作家さん。もっといろいろな作品を読みたかった。

  • こばゆみ

    2007年に逝去された作家さんの、25年くらい前に出た短編集の新装版ということで、なんとなくの古さはあるけれど楽しめた。全編通して男女の慈愛を感じるお話たち。「男性が女性のために身を挺す」描写って、最近あんまり接する機会ないから新鮮。

  • 陽ちゃん

    この作者の作品は「テロリストのパラソル」しか読んだことがありませんでしたが、この短編集も、どちらかというとアウトロー的な主人公ばかりですが、読み応えがありました。

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