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テロリストのパラソル

Iori Fujiwara

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062638173
ISBN 10 : 4062638177
Format
Books
Publisher
Release Date
July/1998
Japan

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    著者の出世作にして代表作。ミステリーとしては、凝り過ぎているためにリアリティを犠牲にすることに。偶然の要素が多いのも、またやや難点ではあるものの、物語の持つ重層性とプロット展開のスピードは一頭地を抜く。主人公の造型も十分に個性的であり、塔子も魅力的である。もっともヤクザの浅井は幾分無理があるような気がするが。桑野にしてもリアリティよりは、面白さが優先された感が否めない。一方、タイトル、及び作中でのタイトルの扱いも実に上手い。こうして振り返ると巧拙こもごもなのだが、エンターテインメント小説としては第1級。

  • Tetchy

    冒頭の導入部。静から動への反転が素晴らしく、一気に読者を物語世界に引きずりこむ。登場人物に共通するのは栄光を掴みかけた喪失感だろうか。挫折し、また這い上がろうと努力を重ね、そして再び何かを掴みかけた瞬間、運命が眼の前でそれを攫っていく。ただ彼らは何かのせいにせず、生き延びる事にだけ執着してあるがままに受け入れる。それらを語る文章になんの衒いも飾りもない。ただ少しばかりの感傷を織り交ぜ、物事が、時間が語られる。その行間にあるのは彼らが辿った人生の重み、深みだ。素晴らしい。時間を忘れる読書を久々に体験した。

  • サム・ミイラ

    冒頭から緊張感溢れる展開はまさに手に汗握るという言葉がぴったりな好編。アル中でバーの雇われマスターが主人公というのもハードボイルドで良かったですね。よど号や安田講堂そして浅間山荘事件に代表される安保闘争を背景にした物語は大いにワクワクさせてもらいました。ただ残念だったのは結局のところ世界を巻き込むテロの物語ではなく、狭い範囲の人間関係だったという点。これはこれでありだとは思うのですが…。

  • 遥かなる想い

    文章に独特のリズムがあり、引き込まれる。ハードボイルドらしい作品。

  • 青乃108号

    全く記憶になかったが、多分俺は10年以上前にこの本を読んでいた。物語は全く覚えちゃいなかったが、前半、バーで出されたホットドッグ。なぜかここだけ確かに記憶に残っていた。他の部分をどうしてすっかり忘れているかと言えば要は印象に残る部分が他には全く無かった、という事だ。ほぼ全編にわたり物語を人物のセリフで片付けてしまっており、そのセリフがいちいち長い。いつまで続くんや!といらいらさせられた。構成も一本調子でメリハリがなく盛り上がりもない。なんとか最後まで読みきりはしたが、結局、残ったのはあのホットドッグだけ。

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