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永遠平和のために

Immanuel Kant

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003362594
ISBN 10 : 4003362594
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世界の恒久的平和はいかにしてもたらされるべきか。カント(1724‐1804)は、常備軍の全廃、諸国家の民主化、国際連合の創設などの具体的提起を行ない、さらに人類の最高善=永遠平和の実現が決して空論にとどまらぬ根拠を明らかにして、人間ひとりひとりに平和への努力を厳粛に義務づける。あらためて熟読されるべき平和論の古典。

目次 : 第1章 この章は、国家間の永遠平和のための予備条項を含む(将来の戦争の種をひそかに保留して締結された平和条約は、決して平和条約とみなされてはならない/ 独立しているいかなる国家(小国であろうと、大国であろうと、この場合問題ではない)も、継承、交換、買収、または贈与によって、ほかの国家がこれを取得できるということがあってはならない。/ 常備軍(miles perpetuus)は、時とともに全廃されなければならない。/ 国家の対外紛争にかんしては、いかなる国債も発行されてはならない。/ いかなる国家も、ほかの国家の体制や統治に、暴力をもって干渉してはならない。/ いかなる国家も、他国との戦争において、将来の平和時における相互間の信頼を不可能にしてしまうような行為をしてはならない。)/ 第2章 この章は、国家間の永遠平和のための確定条項を含む(各国家における市民的体制は、共和的でなければならない。/ 国際法は、自由な諸国家の連合制度に基礎を置くべきである。/ 世界市民法は、普遍的な友好をもたらす諸条件に制限されなければならない。/ 永遠平和の保証について/ 永遠平和のための秘密条項)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ろくせい@やまもとかねよし

    1795年に出版された論考。3つの確定事項「共和的政治」「連合制度」「世界市民法」をベースに恒久的平和を希求する6つの予備条項を提案。立法権を独立させた共和政治下の「国法」を基盤に、「国際法」による個別外交、そして「世界市民法」を共有する建て付けは現代に通じる。ただ、記された背景への配慮は必要か。フランス革命時で専制政治から脱却しつつあり、市民とは植民地政策を志向する欧州のみが対象で、経済がおよぼす政治への影響が盛り込まれていない点。一方共和制は民主制として世界に定着。政治的道徳家への警鐘は現代にも通ず。

  • breguet4194q

    200年以上前に書かれた作品とは思えない程、現代に通じる至言が散りばめられていました。カントの言葉を、今の政治家はどの様にとらえるのか、教えてもらいたいぐらいである。著者の永遠平和に向けての姿勢が、空理空論でない決意とも言える作品です。本当に素晴らしいです。

  • 佐島楓

    解説を読まないと前提条件からして何が何やら、という感じだったので、そろそろ世界史を勉強し直さなければ。テレビ番組でも紹介されたとのこと、見てみようと思う。カントの普遍性は感じ取れたし、現在の某国のトップに当てはまるような皮肉もちらほら。法律と道徳とは衝突する。

  • びす男

    厳格なカントらしい、「永遠」の「平和」を希求した一冊。常備軍の廃止や、諸国の共和制化、国際連合の創設などの方策を論じている。「そんなこと、本当に可能なのか?」という人のために、ご丁寧に補論まで備わっている。「永遠の平和」なんていうことについて71歳にもなって大真面目に書ける哲学者なんて、めったにいないんじゃないかと思う。「平和状態は、創設されなければならない」という一節が、人間の努力を強く促しているようで印象的。平和状態は、決して自然が妨げるものではない。でも、実際難しいだろうなぁ。あとで書評かきます。

  • 33 kouch

    戦争する者同士にも理性を求める。捕虜の虐殺等は信頼を失わせる。人は戦闘状態でも理性的であれという信頼が素晴らしい。永久平和は自然の流れ、実践理性のなすべき所業。だから皆でまず常備軍を放棄して国際機関を作って共和政へ。軍がないからパワーポリティクスにならず、商業的・文化的発展のために政治に専念しよう、政治家は道徳・倫理を持って実践しよう、という流れなのだろうか。文中に戦争が大陸を開発、整理し人口を分散させたという必要悪のようなとらえ方をしているのが意外だった。これも自然が辿る経過ということか。難解でした。

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