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菜種晴れ

Ichiriki Yamamoto

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784094070026
ISBN 10 : 4094070028
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2021
Japan

Content Description

房州勝山の菜種農家の末娘・二三は、わずか五歳にして深川の油問屋の跡取りとして貰い受けられる。そこは良質な菜種油で江戸中に名の通った大店。二三は望郷の念を小さな胸に押し留めて弱音は吐かず、手習いや料理の厳しい修行を乗り越え跡取りに相応しく成長していく。ところが元服を迎え、当主に代わり江島神社に向かったその夜、寝静まる宿に信じ難い知らせが飛び込んできた。「深川が燃えている!」。幾多の苦難を前に道標となったのはかけがえのない人々との出会い。一人の少女の半生に光を当てた涙の人情物語。より深い感動に向け大幅加筆した新装改訂版。

【著者紹介】
山本一力 : 1948年、高知県生まれ。様々な職業を経て97年『蒼龍』で第七七回オール讀物新人賞を受賞し作家デビュー。2002年『あかね空』で第一二六回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ごいんきょ

    何年ぶりかで一力さんの作品を読みました。

  • ゆうこ

    今まで火消しの話はいくつも読んできた。でも、その火消が活躍する中で命をなくしていく人を読んだことがなかった。菜種農家から菜種油問屋に養女として迎えられた二三。養親からは躾を含めとても大切に育てられるも、15歳にして大きな火災で二親を亡くす。失意の中で立ち直り、実母を迎え結婚を控えた中で地震で母と許婚を亡くす。自分を守り育ててくれた人たちが次々と亡くなっていく中でも、今できることを考え周囲に思いをはせ自分の足で立っていく。幼い頃に実母から教えられた天ぷらと、周囲からの優しさで。とてもいい本に出合いました。

  • リリパス

    舞台は、江戸時代。今でいう、千葉県の、房総半島の、農家の次女・二三〔ふみ〕が、主人公。二三は、わずか5歳の時、遠縁にあたる、子供のいない商人夫婦の養女となり、江戸へとやって来ました。それがきっかけで、二三の人生が大きく変わっていく・・・、というお話。面白かったです。

  • yasu7777

    ★★★☆☆ 渋谷2804-137

  • Naoko Fukumi Fujita

    一番好きな作家の文庫本、末國善巳解説によると2008年3月の単行本化とある。2011年3月中央文庫より刊行、この度小学館時代小説文庫として021年4月発行。作家ファンとしてはどちらかというと女性版ジョン・マンとも表現できるように感じた。菜種農家の末娘が縁戚の深川の大店の跡取りとなり、その後数々の困難を乗り越えるお話。ダイナミックで展開もいつものごとく素晴らしく、次を読みたくて読みたくてあっという間に読み切ってしまった。人情のみならず食べ物の表現や動物とのかかわり、期待通りだった。

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