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ISBN 10 : 402263135X
Content Description
精神科医で小説家の著者が、50年にわたって読みこんできた『源氏物語』。この長大な名作が、千年の時を読みつがれてきた秘密とは何か。全54帖を通して繰り返される別離と死別の様相。主な25人の女君たちの生き方、人生観の違いを「心表現」でどのように描きわけたのか。さらに藤壷宮をめぐる光源氏と桐壷帝のように、恋に挑む7つの「三角関係」に複雑な心の道筋を追う。本居宣長、小林秀雄の『源氏物語』への洞察を礎に、短篇『源氏の君の最後の恋』を書いたユルスナールにつなげる独自な文学地図を示し、微細で多様な心の言葉から大作に向かう道筋を解きあかす。紫式部の「ネガティブ・ケイパビリティ」を丹念に探り当てた、真新しい視点による『源氏物語』の最良の手引書。
目次 : 第1章 紫式部が「こころ」をとらえる基本のことば/ 第2章 源氏物語五十四帖のあらすじ、別離と死別/ 第3章 こころの対比/ 第4章 不安と迷いに揺らぐこころ/ 第5章 物語を動かす興味を持つ心/ 第6章 現代語とは異なる三つの「心」表現/ 第7章 主な女君たち二十五人の心/ 第8章 光源氏の恋挑みと心/ 第9章 文化・風俗の中の心/ 第10章 四十七帖「総角」は紫式部の最高到達点/ 第11章 心と魂・胸・身
【著者紹介】
帚木蓬生 : 1947年、福岡県生まれ。作家、医学博士・精神科医。東京大学文学部、九州大学医学部卒業。九大神経精神医学教室で中尾弘之教授に師事。1979〜80年フランス政府給費留学生としてマルセイユ・聖マルグリット病院神経精神科(Pierre Mouren教授)、1980〜81年パリ病院外国人レジデントとしてサンタンヌ病院精神科(Pierre Deniker教授)で研修。その後、北九州市八幡厚生病院副院長を経て、福岡県中間市で通谷メンタルクリニックを開業し、現在は専業作家。多くの文学賞に輝く小説家として知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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佐藤(Sato19601027)
読了日:2025/03/15
かふ
読了日:2025/10/27
きょう
読了日:2025/04/10
読書家さん#2EIzez
読了日:2025/02/16
真琴
読了日:2024/11/18
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