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黒牢城 角川文庫

Honobu Yonezawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041147221
ISBN 10 : 4041147220
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本能寺の変より四年前。織田信長に叛旗を翻し有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起こる難事件に翻弄されていた。このままでは城が落ちる。兵や民草の心に巣食う疑念を晴らすため、村重は土牢に捕らえた知将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めるが――。
事件の裏には何が潜むのか。乱世を生きる果てに救いはあるか。城という巨大な密室で起きた四つの事件に対峙する、村重と官兵衛、二人の探偵の壮絶な推理戦が歴史を動かす。
目次

序章 因
第一章 雪夜灯籠
第二章 花影手柄
第三章 遠雷念仏
第四章 落日孤影
終章 果

解説 マライ・メントライン

【著者紹介】
米沢穂信 : 1978年岐阜県生まれ。2001年、第5回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)奨励賞を『氷菓』で受賞しデビュー。11年『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で第27回山本周五郎賞を受賞。21年刊行の本作で第12回山田風太郎賞並びに第166回直木三十五賞、第22回本格ミステリ大賞を受賞。さらに主要年間ミステリランキングすべてで1位を獲得し、史上初の4冠を達成した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mae.dat

    米澤穂信さんも読んでみたい作家さんの一人でした。日本史は苦手な分野ですが、黒田官兵衛には幾許かの興味を抱いており、絶好の計らいと思ったのです。畿内は有岡城のヒタヒタとした閉塞感がずっと続きます。武家の義や理などは知らねども、最終盤の第4章以降は、何やら熱いものが激ってきましたよ。官兵衛の史実や戦国時代の事は、個人的に少しづつ勉強して行こう。そうすると家族の会話の間口も広がるしね。実際昨日坊主に、官兵衛の事を少し教えて貰ったよ。おっと、清洲会議に呼ばれたので、ちょっと行ってきまする(ギリギリの歴史知識)。

  • 星野流人

    信長に反旗を翻し有岡城に籠城した、荒木村重という武将が主人公。めちゃくちゃ時代小説じゃねえか〜!と普段時代小説を読まない身なので身構えるものの、読み進めていけばいくほどに米澤穂信さんらしいミステリでした。有岡城を揺るがす怪事件が起こる度に、囚われの身の黒田官兵衛に知恵を借りに行く構図がとてもわくわくします。そしてまた単なるミステリにも収まりきらず、終盤には大仕掛けもあり、圧巻の完成度。武将として下々の者の命を捨て去ることのできる村重が、茶道具ひとつを惜しむ場面が印象深かったです。

  • カピバラKS

    ●知勇兼備の名将荒木村重が織田信長に叛逆し、有岡城で籠城。籠城中に様々な事件が起きるものの、牢に囚われた名軍師黒田官兵衛が安楽椅子探偵風に謎解きをしていく。歴史&ミステリの直木賞作品で、悪くはない。●しかし、米澤穂信の青春ミステリファンとしては、米澤が落選続きの直木賞受賞を狙って、受賞に「有利な」歴史物を、あえて執筆したような気がした。本作は軽妙洒脱な「いつもの」米澤成分が足りないのだ。果たして、受賞第一作は青春ミステリ。ライト文芸ファンの想いが垣間見れる。

  • ぶち

    読み始めには、戦国時代の籠城という斬新な密室ミステリーかと思ったのですが、浅はかでした。4つの連作短編はそれぞれミステリーの謎解きとなっているのですが、そこには"戦国の下剋上"、"死が身近にある時代の念仏やお題目などの宗教観"、"武士の死生観"、"荒木村重という実存した人物の謀反の本音"などのテーマが流れていて、歴史小説の醍醐味も味わえるのです。そして、謎解きのアドバイス役と思っていた黒田官兵衛の仕掛けが回収されていく展開には、驚かされました。小さな謎と大きな謎のミルフィーユ的な構造に唸ってしまいました。

  • さと♪

    土牢に囚われた黒田官兵衛による究極の安楽椅子探偵物語。最初の方だけ今村翔吾さん小説っぽく読んでたんだが、まもなくそれは全く違うと思い知らされた。何これ、おもしろーい(語彙力w)。

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