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日本語教室

Hisashi Inoue

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106104107
ISBN 10 : 4106104105
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2011
Japan

Content Description

井上ひさしが生涯考え続けた、日本と日本語のこと。母校・上智大学で行われた伝説の連続講義を完全再現。日本語を生きるこれからの私たちへ、“やさしく、ふかく、おもしろい”最後の言葉。

【著者紹介】
井上ひさし : 1934(昭和9)年生まれ。浅草フランス座で文芸部員を務めた後、「ひょっこりひょうたん島」(山元護久氏との共作)が大ヒット。2010(平成22)年4月9日永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 月讀命

    日本人は、数を数えるときに 1.2.3・・・9.10と下から上へ増える時には、「いち、に、さん、し、・・・しち、はち、きゅう、じゅう」と漢語で数える。しかし、上から下へ、10、9、8、7・・・と減る時には、シチを『なな』と、シを『よん』と、やまとことばで数え、日本人は、日本人の本性を顕すという所が面白い。日本人は無意識のうちに、やまとことば、漢語、英米独仏西蘭の外来語の語彙を使い分けて使用しており、世界中で一番難関かつ習得しにくい言語を物語っている。言葉は生きており、日本人は日本語を大切にすべきだと思う。

  • mitei

    すごく親しみやすい文章で読みやすくてよかった。日本語の特徴もなんとなくよくわかった。

  • みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

    著者が学生向けに日本語について語った講演をまとめたもの。柔らかい語り口と、数々の脱線のおかげで肩肘張らずに読み進めていける。半面、まとまりという点では弱く、かちっと体系だった講義という感じではないので、日本語を学ぼうと思って手に取ると期待外れになるかもしれない。しかし、そこはさすがに言葉のプロ。外国語との向き合い方や、声に出したときの印象についてなど、日本語を使って意思疎通を図ろうとする人にとってはいろんな示唆が散りばめられ、楽しく考えさせられる一冊だった。

  • Gatsby

    井上氏が上智大学で行った講演をもとにした本。母語は精神そのもの。道具ではない。当たり前に思えることだが、井上氏はそのことに徹底的にこだわる。私は、英語の教師をしているが、英語も「道具」として教えたくない。英語も言葉だから精神そのものとして認識して教えている。井上氏は東北の出身なのでそのことを前面に出して、ユーモアを交えて語っているが、時々きつい毒が吐かれる。お亡くなりになったので、今は遺言として受け取るしかないが、日本語を絶対的なものとせず、それでいてその優れた面を興味深いエピソードを交えて語ってくれた。

  • しょうじ@創作「熾火」執筆中。

    【15/06/06】日本(日本語、日本文化)のことは、日本人にしかわからないというのは危険で傲慢だということ。ある言語を大切にするということは、それが表現しようとしている精神を大切にするということなんだと思った。

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