Books

吉里吉里人 上

Hisashi Inoue

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101168166
ISBN 10 : 4101168164
Format
Books
Publisher
Release Date
September/1985
Japan

Content Description

ある六月上旬の早朝、上野発青森行急行「十和田3号」を一ノ関近くの赤壁で緊急停車させた男たちがいた。「あんだ旅券ば持って居だが」。実にこの日午前六時、東北の一寒村吉里吉里国は突如日本からの分離独立を宣言したのだった。政治に、経済に、農業に医学に言語に…大国日本のかかえる問題を鮮やかに撃つおかしくも感動的な新国家。日本SF大賞、読売文学賞受賞作。

【著者紹介】
井上ひさし : 1934‐2010。山形県生れ。上智大学文学部卒業。浅草フランス座で文芸部進行係を務めた後、「ひょっこりひょうたん島」の台本を共同執筆する。以後『道元の冒険』(岸田戯曲賞、芸術選奨新人賞)、『手鎖心中』(直木賞)、『吉里吉里人』(読売文学賞、日本SF大賞)、『不忠臣蔵』(吉川英治文学賞)、『シャンハイムーン』(谷崎潤一郎賞)、『東京セブンローズ』(菊池寛賞)、『太鼓たたいて笛ふいて』(毎日芸術賞、鶴屋南北戯曲賞)など戯曲、小説、エッセイ等に幅広く活躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • てち

    傑作だ。荒唐無稽で実にくだらないが、ものすごく面白い。ただ難を言えば、少し長すぎる。なかなか先に進んでくれない。しかし、それを差し引いても読む価値はこの本にはある。

  • サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

    読んだのは学生の頃。東北の寒村が突如として日本から独立を宣言し「吉里吉里国」となるという話。第2回の日本SF大賞作品でもある。これがSFなの?って言うことは置いといて、荒唐無稽な設定であり、上中下巻という超大作なのにぐんぐんと引き込まれていったのを覚えている。単に荒唐無稽な話というだけでなく、当時抱える地方自治の問題なども風刺的に絡められていたからだろう。その後の作品である村上龍氏の「希望の国のエクソダス」に通じるものがあると思う。★★★★

  • ともくん

    空前絶後。 奇想天外。 抱腹絶倒。 前代未聞。 なんと言い表せばいいのか分からない。 日本から独立した、吉里吉里国。 日本の中にあって、日本ではない国。 吉里吉里国で繰り広げられる、悲喜劇が幕を開ける。

  • 優希

    日本SF大賞、読売文学賞受賞作。くだらないけれど面白かったです。切り口が斬新だったからでしょうか。続きも読みます。

  • いちろく

    いくつもある中で、真っ先に掲げた独立理由が、それなの?阿呆じゃん!?ある日突然、東北地方のとある寒村が国家の独立を宣言。食料、通貨、エネルギー、言語 等、独自の体裁を取り、日本からの離脱を主張する所から始まる物語。独特のルールに基づき国づくりを進める構成や作中の時間の流れの点で、実験小説の雰囲気が遺憾なく描かれていると感じたけれど、下ネタを始めとする沢山の阿呆なネタが良い意味で作品全体を緩いSFにしている。緩いのに深いが上巻の印象。続きが楽しみ。中巻へ。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items