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井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室

Hisashi Inoue

User Review :3.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101168296
ISBN 10 : 4101168296
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2002
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

まず原稿用紙の使い方、題のつけ方、段落の区切り方、そして中身は自分の一番言いたいことをあくまで具体的に―。活字離れと言われて久しい昨今ですが、実は創作教室、自費出版は大盛況、e‐メールの交換はもう年代を問いません。日本人は物を書くのが好きなんですね。自分にしか書けないことを、誰が読んでも分かるように書くための極意を、文章の達人が伝授します。

目次 : 作文の秘訣を一言でいえば、自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くということだけなんですね。/ 今回は、ずーっと初歩に戻ります。「文章」ではなくて、「作文」という、二歩も三歩も戻ったところへ…。/ 「必ず文章が間違った方向へ行く言葉」を、実はみなさん、たくさんお使いになっている。/ 今回は、自分が今いちばん悩んでいることを書いてください。/ 題名をつけるということで三分の一以上は書いた、ということになります。/ いちばん大事なことは、自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くということ。/ 自分を研究して自分がいちばん大事に思っていること、辛いと思っていること、嬉しいと思っていることを書く。/ この「自分本位」が、実は作文の基本なんです。/ 「読み手」のことを考えることが、実は「だれにもわかるように書く」ことなんですね。/ 「段落」とは簡単に言いますと「ひとまとまり」ですね。あるひとつの考え方の「ひとまとまり」と考えてください。〔ほか〕

【著者紹介】
井上ひさし : 1934(昭和9)年、山形県生れ。上智大学文学部卒業。浅草フランス座で文芸部進行係を務めた後に放送作家としてスタートする。以後『道元の冒険』(岸田戯曲賞、芸術選奨新人賞)、『手鎖心中』(直木賞)、『吉里吉里人』(読売文学賞、日本SF大賞)、『東京セブンローズ』など戯曲、小説、エッセイ等に幅広く活躍している。’84年に劇団「こまつ座」を結成し、座付き作者として自作の上演活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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恐らく年配の受講生が多いと考えられる教室...

投稿日:2009/11/21 (土)

恐らく年配の受講生が多いと考えられる教室での授業の様子を本にまとめたもの。決して系統立ててはなく、話にも脈絡はないし、例として挙げられている言葉や自身の体験談など、時代を感じさせる内容である。作文が苦手でうまく書けるように、と期待して読んでもそれほどの効果はないが、言葉に徹底的にこだわる作家なので、この視点で読めばいろいろな発見はあろう。特に徹夜で添削した受講者の作文が載せられていて、筆者の暖かい眼差しが感じられる。

古楽器奏者 さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • へくとぱすかる

    一関市で実際に行われた作文教室の再現。受講した人々の水準が高くて驚く。作文とはこう書くのか。大切なのは、なぜ書くのかという点。自分にしか書けないことをわかりやすく、というのが基本だそうだ。実際には、誰にでも書けることをわかりにくく書くプロもいるらしい。うーん奥が深い。井上さんらしく、歴史や国語教育への批判もまじえて、教室の楽しい雰囲気が伝わってくる。読み応えのあるのが、何と原稿用紙を活字で再現した受講者の秀作。うまい。井上さんは全員に徹夜でアドバイスと講評を書きいれたというから、熱心さにも圧倒された。

  • コットン

    普段何気なく使っている語彙から日本人とはどんな生活を送ってきたか、何に関心を持ち、何に無関心であったか、分かる面白さを教えてくれる。後半の作文教室参加者の創作に適切な添削と愛ある講評を加える著者の人間味を感じる。

  • あーさん☆今年こそ!断捨離!約8000冊をメルカリでちびちび売り出し中!(`・ω・´)ゞ

    作文の書き方教室のはずなのに、所々、本の紹介が置かれて『読みたい本』が増えてしまう悪魔の書。

  • けんとまん1007

    とても面白く、考えながら読んだ。数年前から、言葉に対する関心が大きくなっているので、参考になる。何気なく使っているだけではいけないと実感した。書かれていることは、基本的なことばかりだろうが、そう思えないことが、今の自分の在り様なのか。最後の添削の部分が、参考になる。少しのことで、文章が生き生きとする。短い文章でテンポよく。削ることから考える。

  • パフちゃん@かのん変更

    いちばん大事なことは、自分にしか書けないことを、誰にでもわかる文章で書くという事。自分を研究して自分が一番大事に思っていること、辛いと思っていること、嬉しいと思っていることを書く。「読み手」のことを考えることが、実は「誰にでも分かるように書く」ことになる。いきなり核心から入る。「誠実さ」「明晰さ」「分かりやすさ」が文章では大事。・・・などなど。あと、日本語そのものについて言及した部分が多かった。最後の方に受講者が宿題で書いた400字の作文が載せてあり、どれもうまいが、最後の人の作文にもらい泣きした。

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