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にほん語観察ノ-ト

Hisashi Inoue

User Review :2.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122043510
ISBN 10 : 4122043514
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2004
Japan

Content Description

お役所言葉はなぜ難しい?必ず笑える駄洒落のコツとは?ふだんの言葉の中にこそ、日本語のひみつは隠れているのです。「言葉の貯金がなにより楽しみ」という筆者のとっておき。持ち出し厳禁、言葉の見本帳。

目次 : 1 漢字の増殖能力/ 2 文章上達のコツ/ 3 異言語習得トレ/ 4 言葉の経済性/ 5 コントのツボ/ 6 お役所の素直なせりふ

【著者紹介】
井上ひさし : 1934(昭和9)年、山形県に生まれる。上智大学仏語科卒。「ひょっこりひょうたん島」など、放送作家として活躍後、戯曲・小説の執筆に専念。72年、「道元の冒険」で第17回岸田戯曲賞、「手鎖心中」で第67回直木賞、80年、「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で第31回読売文学賞、「吉里吉里人」で81年、第2回日本SF大賞、82年、第33回読売文学賞、91年、戯曲「シャンハイムーン」で第27回谷崎潤一郎賞受賞。99年、第47回菊池寛賞、2001年、第71回朝日賞を受賞。03年、戯曲「太鼓たたいて笛ふいて」で第44回毎日芸術賞、第6回鶴屋南北戯曲賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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最近の日本語のこういう使い方がきになるだ...

投稿日:2010/08/02 (月)

最近の日本語のこういう使い方がきになるだとか,この言葉は昔はこういう意味だったとか,この語とこの語は元をただせば同源であるとか,そういった手の本は数あって,ぼくも嫌いじゃないので本屋で見かければ手に取り,さらに,しばしば買って読むのですが,この本の特色としては,著者が学者でなく,むしろ,語弊がありそうなことを承知で言えば,中流ないし下流階層側に立つひとであるということでしょうか. もとは浅草のストリップ劇場の前座のコメディの台本を書いたりしてて,その後,放送作家となりひょうたん島などを手がけた著者ですから,本の内容はさほど高尚でなく,「もうちょっと工夫すれば笑えるのに」とか,「こういう言葉の端々に感覚のずれが見え隠れするねえ」というような話が主です.話を起こす材料として新聞の記事やなんかを数行引用して,その後に数ページのエッセイが続くという形式です. ほとんどの内容は「へー!そうだったんですか!!」というより,「ハハ,そりゃそうだわな.ヘヘ」というような感想を抱くものです.巷の話題や浅草時代の渥美清さんの話なんかは充分に楽しく読めます.だけれど,政治家や役人の言葉遣い(および彼ら自身)に対する批判は,後半になってくるとちょっと食傷気味.野球選手を褒めすぎなところも,野球嫌いのぼくにとっては退屈でした.

ポルツマン さん | 岩手県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kanae Nakajima

    『言葉』に対する独特の不思議な視点が面白く、にやにやしながら読み終わりました。15年以上前に書かれた内容ですが、相変わらず日本の政治家の発言は他人を貶めるだけの下品な問題発言だらけだし、お役所言葉は難解。中でも特に面白さとともに納得したのは、口は怠け者で常に経済性を重んじるから何でも短くしてしまう、ということ。今は「了解」が「りょ」、だもんなーと。そしてハイジャック事件の長島機長を取り上げた回はプロフェッショナルとはこういうことかと感動しました。

  • KAZOO

    井上さんが様々な人々の言葉に対する意見などに触れてそれに関してのご自分の考えを時評風につづったものです。ひとつが3ページほどであまり長くないので読みやすく感じました。井上さんが結構プロ野球のファンであることをはじめて知りました。

  • しんこい

    役所や政治家のことばがダメなのは今もって変わらないね。作者の考察もそのあたりに集約されて、とはいえ文法変化のきざしとかは気になるな。

  • hakootoko

    思わず声を出して笑ってしまった。様々な人が発する日本語に注目して、日本人について、いろいろなことが書かれている。筆者、どくとくな切り口が素晴らしい。使われる言葉に注目するという、アンテナの立て方をゲットした。ポケモン流行の土台は、カードゲームじゃないよ。でも、ポケモンカード、めっちゃ、詳しくて笑う。

  • こばやしこばやし

    久しぶりに一冊読み終えた。積読本。今読むと平成というのどかな時代に井上ひさしも呑まれていたのかな?と思うこともあるし、時代を先取りしている慧眼も多くあった。反骨の人であるのは間違いなく、ユーモラスかつ上品に皮肉ったりするが、ド直球で「私はこう思う」と述べていて素敵。左翼的な所はありますが、地に足をつけて考えた知識人のエッセイでした。

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