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あの戦争から遠く離れて 私につながる歴史をたどる旅 新潮文庫

Hisae Kido

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101210520
ISBN 10 : 4101210527
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2018
Japan

Content Description

父は戦争孤児だった。満州で家族と生き別れ、中国人として育てられた。文化大革命の嵐が吹き荒れるさなか、自力で祖国日本への帰国を果たすが、それは自分を守り、育ててくれた、優しい養母との長い別れも意味していた。父の半生を知りたい。21歳の秋、私は中国へ旅立った―。家族の歴史と運命を描き出し、戦争と人間の真実に迫る。圧倒的評価でノンフィクション賞3冠に輝いた不朽の傑作。

目次 : プロローグ ロング・アンド・ワインディングロード/ 第1部 家族への道“父の時代”(遠い記憶/ 失意の底から/ 心、震わせて/ 幾つもの絆)/ インターミッション/ 第2部 戦後の果て“私の時代”(父の生きた証/ 傷だらけの世界/ 歴史を生きる者たち/ 満州国軍と祖父/ 運命の牡丹江)/ エピローグ 精神のリレー

【著者紹介】
城戸久枝 : 1976(昭和51)年、愛媛県生れ。徳島大学総合科学部卒業。大学在学中の’97(平成9)年から二年間、中国吉林省長春市の吉林大学に国費留学。貿易会社、出版社勤務を経て、ノンフィクションライターに。国交回復前の中国から’70年に自力で日本に帰国した元戦争孤児の父の足跡を追った『あの戦争から遠く離れて』で、大宅壮一ノンフィクション賞、講談社ノンフィクション賞、黒田清JCJ新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 芋煮うどん

    壮大。事実だからこそ、胸をうたれた

  • UP

    文句なし五つ星。ノンフィクション作品として数々の受賞をしているのも納得。中国残留孤児の父の物語と筆者(娘)が父の出生を紐解く物語が無理なく織り込まれている。ほぼ挿絵もないのに、情景がありありと浮かび、デビュー作?だとしたらその描写の上手さに驚く。父親が直面してきた艱難辛苦の様子を、娘とはいえ本人ではない筆者が淡々と、でも肉厚な筆致で迫ってきてあっという間に読了。人間を一面的に理解しない、筆者の多面的な観察力が光ります。筆者はこのテーマで書くことを運命付けられていたのかと思ってしまう。いい本を読んだなあ。

  • タキシードハム

    養母の話では何回も泣いてしまう。この母の愛情にこたえるために努力し続けた姿にもっと涙が出てくる。あそこで国籍を変えなければ…と読んでる私が悔しいんだけど。とにかく、この一族の絆がこれから何十年も何百年も続いてほしい。

  • うだうだ

    中国残留孤児の筆者の父。その父がNHKドラマ「大地の子」を見て「あんな甘いものじゃなかった。」 前半は父の人生。中国での貧しい生活と献身的な養母との幼少期。履歴書の民族を「日本」と書き大学受験に失敗した青年期。文化大革命の嵐の中、本当の両親を探しあて帰国した20代後半。日本帰国後の苦労等。後半は娘である筆者の留学生活とその後を、父の中国での「家族」との関係を中心に描かれている。 国策・ナショナリズム・世論の影響を今の自分も気付かず受けているだろう。二人称の人間関係こそ、その影響の防波堤になりえる。

  • yumaetty

    中国残留孤児の生涯がドラマチックなのは予想できたけど、その父親である祖父(満州国軍人)、著者自身の関わりまでしっかり客観的に描ききっていて、どこか淡々としているのに、大河ドラマのよう。今まで読んだ本の中で一番感動したかもしれない。

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