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桃源 集英社文庫

Hiroyuki kUrokawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087444308
ISBN 10 : 4087444309
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2022
Japan

Content Description

沖縄の互助組織、模合。
グループで毎月集まって金を出し合い、欲しい人間から順に落札するこの制度で集めた、仲間の金六百万円を持ち逃げした比嘉の行方を追うこととなった大阪府警泉尾署の刑事、新垣と上坂。
どうやら比嘉は沖縄に向かったらしいという情報をつかんだ二人が辿り着いたのは、沖縄近海に沈む中国船から美術品を引き上げるという大掛かりなトレジャーハントへの出資詐欺だった――。
遺骨収集、景徳鎮、クルーザーチャーター。様々な情報と思惑が錯綜するなか、真実はどこに向かうのか。著者過去作の『落英』に登場した上坂が新たに組んだ相方は沖縄出身の色男・新垣。新結成の警察コンビが事件の謎に迫る!
「黒豆コンビ」、「ブンと総長」など初期警察小説から三十余年、黒川博行の新たな正統警察捜査小説シリーズ、ここに誕生。刑事・新垣遼太郎×上坂勤が南西諸島を舞台とするトレジャーハント事件に挑む。


【著者略歴】
黒川博行(くろかわ・ひろゆき)
1949年愛媛県今治市生まれ。1983年『二度のお別れ』が第1回サントリーミステリー大賞佳作に選ばれ、翌年同作で小説家デビュー。1986年『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞、1996年「カウント・プラン」で第49回日本推理作家協会賞を受賞。2004年、大阪府警シリーズ「刑事吉永誠一 涙の事件簿」が、テレビ東京系『水曜ミステリー9』でスタート。2014年『破門』で第151回直木賞を受賞。


【著者紹介】
黒川博行 : 1949年愛媛県今治市生まれ。83年『二度のお別れ』が第1回サントリーミステリー大賞佳作に選ばれ、翌年同作で小説家デビュー。86年『キャッツアイころがった』で第4回サントリーミステリー大賞、96年「カウント・プラン」で第49回日本推理作家協会賞を受賞。2014年『破門』で第151回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • いこ

    あぁ、楽しかった。黒川さんの作品は「疫病神シリーズ」を2作品位しか読めていない。その2作品は、大阪弁の会話の応酬が面白いけれど、事件の概要がわたしにはちょっと難解だった。今度のシリーズは事件の概要もちゃんとわかったし、大阪府警の刑事、新垣(遼さん)と後輩の上坂(きんちゃん)コンビの会話がとにかく楽しい。頼母子講のお金の持ち逃げの捜査のつもりが、調べる程に事件が大きくなっていくのも面白かった。特筆すべきは、この二人、捜査中にとにかく美味しいものばかり食べている。おなかがすいてしまう。2巻目も楽しみだなぁ。

  • ぶち

    刑事コンビが活躍する黒川さんの新しい正統派警察小説ということで手に取りました。悪徳警官は出てきません。この刑事コンビが事件の謎を真摯に追っていくという意味では、"正統派"なのです。でも、かえって、黒川さんの悪の味が薄まってしまっているようで少し残念な思いもします。二人の会話には味わい深いものがあります。「詐欺師は初めて会うたときから十年来の友達みたいにフレンドリー」「日本は科挙の国ですわ。人格がどうあろうとも、試験さえ受かったら国家権力を手にできるんです」映画の蘊蓄はちょっと冗長でその点も残念です。

  • NAO

    大阪の大正区から沖縄を舞台に、模合、無尽の横領からとんでもないスケールの詐欺事件にまで発展していくミステリ。事件自体はなかなかおもしろいのだが、泉尾署の刑事があまりにもハチャメチャすぎる。少し古い話とはいえ、こんな刑事はダメでしょう。大阪ならこんな感じ、と思われているようなのも、なんだかだ。

  • 10$の恋

    いつもの『黒川博行節』を579頁も楽しめたで♪大阪の大正区で沖縄県民互助会の金が持ち逃げされた。犯人達を追うのは刑事の「遼さん勤ちゃん」コンビ。会話は脱線ばかり、大阪弁のノリと濃さが超オモロい。黒川さんの真骨頂やわ。でもね、聞き込みは大正区から沖縄〜宮古島〜石垣島〜奄美大島〜そしてまた大正区と、よぉ働くで。「なんぞ食おか」、立ち寄り先での名物料理もその都度食べよるから、私も腹が鳴ってしゃあない。さて事件は、沈没船宝物回収詐欺から殺人にまで膨張。ヤクザを絡めたドロドロの様相を追い詰めた刑事コンビに拍手やな!

  • くろにゃんこ

    捜査お疲れ様でした。読んだ私もお疲れ様・・・579ページは読み応えありました。詐欺事件を追う捜査の大変なこと頭を使い身体を使い、犯人も賢いので気が遠くなるような仕事だ。新シリーズで沖縄出身の新垣刑事と映画大好き通風持ちの上坂刑事。今回のコンビは真面目だなぁ。ハチャメチャさがないのがちょっと物足りない気もする(笑)

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