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りゅうのめのなみだ

Hirosuke Hamada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784033020105
ISBN 10 : 4033020101
Format
Books
Publisher
Release Date
October/1982
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ふしぎな少年の勇気と友情が人びとに恐れられていた竜の心をなごませます。気品ある絵が、愛と善意の世界の奥ゆきを深めます。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    はまだ ひろすけ・文、いわさき ちひろ・絵。「この絵本について」によれば、お話は1925年に書かれたオリジナルを絵本向けに短くしたものであるようだ。1925年は、いわゆる大正デモクラシーの時代だが、戦争の暗雲は萌していただろう。竜は、目に見えない脅威のシンボルでもあったと思われる。その反面では恐れつつ崇敬の対象でもあっただろう。そうしたアンビヴァレントな存在が竜である。絵は中国(清朝時代)を舞台に描かれている。人間も竜も風景も巧みだ。これまで、いわさき ちひろを過小評価していたかと、ちょっと反省。

  • やま

    1965.11発行。字の大きさは…大。不思議な少年の勇気と友情が、凶暴で人々に恐れられていた竜の心をなごませる物語です。最初、絵だけを見ていきますと、輪郭のハッキリした水彩画で描かれた。可愛らしい少年が出て来ます。本当に、いわさきさんの絵は、見ているだけて、心がなごみ、気持ちが落ちつきます。物語は、恐い恐い竜を少年は、誕生日に呼ぶために、山に探しに行き。山奥で呼びかけると、竜が穴から出て来て、少年と話をして、少年のやさしい心に触れて、人を怖がらせるのを止めて、人に好かれる竜になると言うお話です。🌿続く→

  • へくとぱすかる

    いわさきちひろの絵にひかれて読む。タイトルも昔から知っていたように思う。初版から60年の今も同じ版で出ているというから、もし子どものときに出会っていたら、きっとこの版だったろう。こんなお話だったのかと。やさしさは、頑なな心も開くことができる。そんなテーマ以上に、文章自体からすでにファンタジック感でいっぱいだ。作者自身の短縮リライトで自作も解説。それは半世紀の歳月を飛び越えての語りかけだと感じられる。文章では南の国としか書かれていないが、絵本では古典中国の世界として捉え、フォギーなタッチがやさしさを感じる。

  • 東谷くまみ

    みんなが嫌ってるから、怖いっていうから、見たことないから。偏見、差別、いじめ、不寛容。絵も文章もやさしいけれど、大人こそ読まないといけない絵本。物事の本質を見る心、まっすぐに進む勇気、無知が生む憎しみや怒り。道は険しくても必ず理解者やその先を照らす光があること、誠が繋ぐ善意の連鎖、愛の素晴らしさ。たった一冊の絵本におさめられた学ばなければいけないことのなんと多いことか。浜田さんの絵本は深い。

  • 森の三時

    久しぶりに絵本を読みたくなり、お話は「ないた赤おに」の浜田先生、絵は「子どもの水彩画」と言ったらいわさきちひろ先生ということで手に取りました。りゅうが危険な生き物ならば恐ろしいものと子どもに教えるのは大人の責任でしょう。けれど、悪いことをするとりゅうに食べられるぞと言い聞かせるのはりゅうを悪者に仕立てて子どもを従わせたい大人の都合。主人公の子どもは、本当のりゅうを見ようとしたのだと思います。

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