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それでも会社は辞めません 双葉文庫

Hiromi Wada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784575526981
ISBN 10 : 4575526983
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan

Content Description

人材派遣会社で働く初芽は、営業部での成績がふるわず上司から叱責される日々。ついに、会社中の使えない社員が集められたという噂のAI推進部へ異動になった。パワハラ、セクハラの横行する理不尽に耐えるのは、生産性の低い無能な社員だから? 「逃げたらいい」と「逃げ場なんてない」の狭間で揺れ動く初芽だが――。輝かない人々に当たる心温まるスポットライトは、これまでと同じ世界を新しい見え方へと変えてくれる。ビジネスの世界に精通した著者が従来と真逆の価値観で描く、決してかっこよくないヒーローたちの物語。

【著者紹介】
和田裕美 : 小説家・ビジネス著作家。京都府出身。『世界No.2営業ウーマンの「売れる営業」に変わる本』を上梓しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    「辞めない決断」って今、一周まわって新しい見せ方といえるかも。終始前向きなスタンスの主人公や、AI推進課の面々の人柄の良さがしっかり表現されていることで、読んであたたかい気持ちになることはできる。しかし、推進課メンバーが異動になった理由のどれもが、社是としてそれをやったらブラック認定受けるようなものばかりで、最終章の初芽の「隠蔽しましょう」発言とあわせて、解消しきれない矛盾やモヤモヤが残った。未来好転率とかいうトンデモデータを創造してオチをつけた点も微妙。綺麗事ですべてを済ませた感じになってしまった。

  • 夢追人009

    田舎から都会へ出て来て人材派遣会社で働く初芽は、営業部で結果を残せず上司から嫌味を言われ叱責される毎日の果てに、会社中の使えない不良社員を集めたAI推進部へ異動となる。自分を恥じ嫌な上司から顔を背けて暗く生きていた彼女だったが、会社帰りに寄った飼育魚を売る店の青年と知り合う事で目覚めて「よし、どんなことがあっても会社は辞めないぞ!」と一大決心をして心を強く持って新たな気持ちで心機一転堂々と会社と人生に立ち向ってゆく。とにかく今現在お悩みを抱えておられる方に強い元気と勇気を与え頑張ろうと発奮させてくれます。

  • はにこ

    仕事を苦に自殺した人のニュース見ると死ぬくらいなら逃げれば良かったのにと思う日頃だけど、この本はそれでも仕事を辞めない人々の話。しがみつくのが必ずしも格好悪いわけでもないなと思った。普段派遣社員として働いているので、コーディネーターさんに迷惑かけないようにしなきゃなと思った。

  • えんちゃん

    逃げたっていい、辞めたっていい、が推奨される現在の潮流において、このタイトルはちょっと新鮮で気になった。窓際族・姥捨山的な部署に配属された『使えない社員』たちのお仕事群像劇。某お仕事小説みたいに分かりやすくドラマチックな展開ではないし、倍返しだ的な粋なフレーズもなかったけれど、考え方を少し変えるだけで世界は違ってみえるかもしれないと前向きになれた。人材派遣会社の仕事や仕組みが知れて勉強になった。

  • ででんでん

    前に読んだ本「役職定年」には、「妖精さん」と呼ばれる働かない社員たちを退職させるために奮闘?する男性が主人公だった。全く反対の意味のタイトルに、思わず手が伸びた。タイトル通り、こちらの本の主人公たちは真逆の立場。退職させるための「追い出し部屋」と言える部署に異動させられた初芽と、部署の仲間たちの物語。辛い職場を辞めて新しいスタートを!!ではなく、同じ場所にいながら、自分が変わることで周囲も変えていく初芽たちに惹かれた。最後の大団円は、少し私には現実味が感じられなかったが。派遣労働の厳しさは、現実そのもの。

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