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道行きや 新潮文庫

Hiromi Ito

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101312224
ISBN 10 : 4101312222
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan

Content Description

カリフォルニアで夫を看取り、二十数年ぶりに日本へ愛犬と帰国。“老婆の浦島”は、週の四日は熊本で犬と河原を歩き、植物を愛でる。残りは早稲田大学で、魚類の卵のような大勢の若者と対話する。移動の日々で財布を忘れ、メガネをなくし、鍵をなくし、犬もなくしかけた…思えば家族を、あらゆるものを失って、ここに辿り着いたのだった。過ぎ去りし日を噛みしめ、果てなき漂泊人生を綴る。

目次 : うらしま/ 鰻と犬/ 耳の聞こえ/ 粗忽長屋/ 燕と猫/ 木下ヨージ園芸百科/ 荒野にモノレール/ むねのたが/ 山のからだ/ パピヨンと友/ 「ヨーコ・オノ!」/ ひつじ・はるかな・かたち/ 草木は成る/ かがやく/ 河原の九郎/ くずのは/ オオキンケイギクの問題/ 途中下車をしに/ Via Dolorosa/ ポロネーズ、もう大丈夫/ 四足の靴/ 犬の幸せ

【著者紹介】
伊藤比呂美 : 1955(昭和30)年、東京生れ。詩人、小説家。’78年、詩集『草木の空』でデビュー。’80年代の女性詩ブームをリードする。また『良いおっぱい 悪いおっぱい』等、育児エッセイ分野も開拓した。’97(平成9)年に渡米後も、熊本の両親の遠距離介護と創作活動を続け、’99年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞、2006年『河原荒草』で高見順賞、’07年『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、翌年に紫式部文学賞、’21(令和3)年『道行きや』で熊日文学賞を受賞。’15年に早稲田大学坪内逍遙大賞、’19年に種田山頭火賞、’20年にはスウェーデンのチカダ賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • これを手に取った頃に早稲田の院での伊藤さんも絡んだパワハラ問題を知ってしまったので、どうにも読めず積ん読しといた本。リベラルだろうがどんな素晴らしい才能がある人間だろうが、そういうものと一切を切り離すのは不可能だし(…とやっと理解した)、その状態で読むのは私には難しい。やっと読むと伊藤さんの文章好きってなる…。夫を父を看取り老いて、それでも伊藤さんは強い。犬猫も含め、様々な生き物が生きて死んでいく様が描かれ、シンプルに生きて死んでくのが一番難しいよなあと思ってしまった。もっとシンプルに読みたかった。

  • yuki

    伊藤さんのようになれるかな?面白かったです。伊藤さんは石牟礼道子さんの「死を想う」を読んで知ったのですが。日々の生活や辛い現実を描きながら、そこに自立した一人の人間をみた思いです。

  • キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言

    絵本以外で比呂美さんを読むのは「伊藤ふきげん製作所」以来。反抗期の子の母親だった比呂美さんは、いつの間に愛犬と共に生きる高齢者(あら、嫌な字面だわ)になっていた。振り返れば己もだが。米国と日本、それぞれの生きることの違和感をたんたんと描いている。

  • takakomama

    著者はカリフォルニアで夫を看取り、犬を連れて帰国して早稲田大学で教えています。外国や日本での人々との出会いや別れ、自分の老いや仕事、犬や植物のことなどを本音で赤裸々に語ってくれます。人生いろいろ、波乱万丈。著者は行動力があり、パワフルで、エネルギッシュ!

  • きょん

    目の前に広がる移りゆく景色。育ち、花開き、老い、枯れて死んでいく生物。自分が生きて通り過ぎてきた道。著者の淡々とした語りを読み進めながら、自分の道行きにも思いを巡らせる。

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