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ウマし

Hiromi Ito

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784120050626
ISBN 10 : 4120050629
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan

Content Description

熊本で、老いた父と呑み込む生卵。カリフォルニアで、娘とつつくパンケーキ。東京で、やっと出会えたあの鰻重。更年期、遠距離介護、夫の看取り。女の人生も後半戦。満身創痍で駆け抜けながら、詩人が「ウマし」と叫んだものは―。詩人として、娘として、母として、太平洋を股にかけ、東奔西走するおばさんのエネルギッシュな食エッセイ。

目次 : ハマる(「にゃーこ」を探せ/ 世田谷のうなぎ ほか)/ 出会う(一人蕎麦屋/ カリフォルニアの無形文化遺産 ほか)/ なつかし(熊本、デコポン/ 熊本、いきなり団子 ほか)/ ニガしマズしウマくなし(食べるな危険/ 機内食、ちょーマズし ほか)/ またハマる(柏餅の季節であるが/ シュープリームなオレンジ ほか)

【著者紹介】
伊藤比呂美 : 1955年、東京都生まれ。詩人。78年に現代詩手帖賞を受賞してデビュー。性と身体をテーマに80年代の女性詩人ブームをリードし、同時に『良いおっぱい 悪いおっぱい』にはじまる一連のシリーズで「育児エッセイ」という分野を開拓。近年は介護や老い、死を見つめた『とげ抜き 新巣鴨地蔵縁起』(萩原朔太郎賞、紫式部文学賞受賞)、お経の現代語訳、更年期の生活をユーモラスに綴ったエッセイなどがある。一貫して「女の生」に寄り添い、独自の文学に昇華する創作姿勢が多くの共感を呼んでいる。熊本と米国・カリフォルニアを拠点とし、往復しながら活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ままこ

    ユニークな観点から国内外の飲食物とそれに関わる出来事を絡めて書かれたエッセイ。ときどきゲッとするグロい表現も出てくる。「きのこ」についてのイメージは完全ホラーだ。ふんだんに用いられていたオノマトペ(擬音語)。その擬音で想像した見た目や食感はフフフッとなんだか笑える。章タイトル『ニガしマズしウマくなし』は特に面白かった。

  • けんとまん1007

    どれもこれも、美味しそうですね〜。まあ、中には、実物を食べてみないと・・というのもある。それを通り越しても、伝わってくるものがある。自分で食べたということ、そして、短い文章の中で伝える技術おこころがあるからだろう。ウマし・・・という言葉自体に力がある。

  • よこたん

    “日本ってところはすごい。葉菜も根菜も海藻も、しゃきしゃき、ねっとり、ずるずる、もちもち、ほくほく、しみしみ、こりこり、いろんなふうに調理されて実にウマい。” カリフォルニア在住のおばさんと称する伊藤さんのひとりごとのような文章の、言葉選びに酔ってしまう。うまいも不味いも潔く、生々しく伝わってくる。外国暮らしでも、やっぱり日本人の視点であり、懐かしい思い出の食もある。卵への愛がすごいのと、鯖を嫌いな理由を滔々と語る語る。確かに不味い鯖は臭い!いや、臭いから不味いのか。昔食べ物は全般的に赤かったにも同意。

  • booklight

    詩人の食エッセイ。東京→ポーランド→カリフォルニアと住む場所を変え、2回結婚して、しかも言葉の達人(詩人)、ということで、ネタも技もみっちりはいって飽きさせません。『世田谷のうなぎ』や『浄土行きのかき卵』は食べてはいけないんじゃないか、というぐらいおいしそうだし、『機内食』とか『ターキー』はじつにまずそう。『人肉きのこ』とか『きのこ(真似をしたらいけません)』とかは、ちょっとこの人おかしいのだろうかと思ってしまう。一気に読むとちょっと胃もたれするぐらいパワフルだけど、何の衒いもない食賛歌がいっそ心地いい。

  • はる

    やっぱり食べ物エッセイは読んでて面白い。今回の作者はアメリカのカリフォルニア在住と言う事で特に日本食に対する思いが凄いと思いました。そこには思い出と言うエッセンスも入っているはず。しかし、まさかミカンの缶詰もどきを作るなんて逆に凄い。今はtable orangeとして海外でも売られてるから代用品のオレンジから本物のミカンに変わったのかな?ちなみに私の桜餅の流派は道明寺派です。

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