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海よりもまだ深く 幻冬舎文庫

Hirokazu Koreeda

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344424739
ISBN 10 : 4344424735
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
佐野晶 ,  

Content Description

15年前に文学賞を取ったきりの自称作家の良多。今では「小説の取材」と言い訳をしながら、探偵事務所で働いている。現実を見ようとしない良多に愛想を尽かし、出て行った元妻。父親に似ることを恐れる真面目な11歳の息子。そして、46歳の良多を未だ「大器晩成」と優しく見守る母親。そんな元家族が、ある台風の夜を共に過ごすことになり……。

【著者紹介】
是枝裕和 : 1962年東京都生まれ。早稲田大学卒業後、テレビマンユニオンに参加。初監督作品は「幻の光」。「誰も知らない」で第五七回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞、「歩いても歩いても」で第五一回ブルーリボン賞監督賞、「そして父になる」で第六六回カンヌ国際映画祭コンペティション部門審査員賞、「海街diary」で第三十九回日本アカデミー賞最優秀作品賞など多数の賞を受賞

佐野晶 : 東京都生まれ。大学卒業後、会社勤務を経て、フリーのライターとして映画関係の著作に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • なゆ

    是枝作品だなぁとしみじみ思わせてくれる、家族の話。自分の事しか考えてないダメ男と、一人暮らしの母親と、元妻と、たまにしか会えない息子。やっぱりこれは映像で観たい。樹木希林&阿部ちゃんで。それにしてもここまでクズなダメ息子でも、母の愛は海よりも深いのだ。ベランダのみかんの木を「何かの役には立ってんのよ」と見守る姿が重なる。親はいつまでも変わらず元気に実家にいるものだと思いがちな私にはチクチク。未練タラタラ男の良多は、ここから少しは変われるのだろうか。ツッコミどころは、町田くんのあり得ない程の人の良さ。

  • しいたけ

    呆れて眉をひそめて、クスッとなって噴き出して、しんみりしてドキドキして、切なくなってポロリとこぼれました。ただポロリとなったのが質屋にさせられたという、私大丈夫か疑惑。映画も観たいです。映画ではどこでポロリするのか楽しみです。トンチンカンなところでひとり泣いてたらどうしよう。『誰かの過去になる勇気を持つのが大人の男ってもんだよ』『幸せってのはね、なにかを諦めないと手にできないもんなのよ』誰かのために諦める経験をするとイイ女になれると、若いときに言われたことがあったっけ。良多のあけすけな純情が可愛いかった。

  • Ikutan

    ノベライズ本は登場人物のイメージが分かるので、映画を観ていなくても、映像が浮かんできて読みやすい。是枝監督が描く家族の物語。ダメな父親って、最近読んだ作品の中でも多いのですが、この作品の主人公良多はその中でも一番かも。自称作家といいながら、15年間全く執筆できず。ギャンブル依存でお金を使い果たし、挙げ句の果てには、バイトの探偵事務所で働いて得た秘密を恐喝に利用したりと、もう、どうしようもない奴だ。それでも、大器晩成と信じ、元妻とのやり直しを願う母親。最後はその母親の愛情の大きさにしみじみとさせられました。

  • ケンイチミズバ

    年を追うごとに父親の存在自体が煙たくなっていった。こうはなりたくない、と思いながらも、父親の轍を踏んでいる自分をまざまざと見せつけられてるような気がしてたのかもしれない。「慎吾は大きくなったら、なにになりたいんだ?」「公務員」間違いなく父親のようになりたくないからだ。「パパはなんになりたかったの?」「なりたいものになれた?」「パパはまだなれてない。でもな、なれたかどうかが問題じゃない。大切なのはそういう気持ちを持って生きてるかどうかなんだよ」良多には少なくとも口にする資格はないし、自分にも思い当たるなあ。

  • おさむ

    映画がとても心に残ったので読了。忠実なシナリオのようでした。年老いた母親と別れた妻と息子とのある嵐の日の邂逅。「なりたかった大人になれた?」40代半ばの男の悲哀というか、情けなさがいいですね。是枝監督の前作品「歩いても歩いても」と重なるエピソードも幾つかありますが、そこは許しましょう(笑)。

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