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Hindemith: Ludus Tonalis.Suite `1922`

Hindemith (1895-1963)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
WPCS12007
Number of Discs
:
1
Format
:
CD

Product Description

ベレゾフスキーのヒンデミット
『ルードゥス・トナリス』&『1922年』

ロシアを代表するヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして活躍するベレゾフスキーが、ヒンデミットのフーガの技法とも言われる傑作『ルードゥス・トナリス』に挑戦。“ルードゥス・トナリス”とは“音の戯れ”という意味のラテン語で、ヒンデミットはこれに「対位法、調性およびピアノ奏法の研究」という副題を添えています。また、創作意図をよりよく伝えるためか、楽譜にはカラフルなイラストまで描かれているのも興味深いところで、12曲のフーガと、その間に配された間奏、そして前奏と後奏から成るこの曲集の謎めいた面白さを演出する試みとしても注目されるところです。1942年、ヒンデミット円熟期の傑作で、ナディア・ブーランジェにこの曲を弾くよう薦められ、実際に何度も演奏していたリヒテルが「天才的な頭脳をもつ人間の反映」と称えたことでも知られています。
 組み合わせの組曲『1922年』は、モダニズムの時代、1922年に書かれた作品だけあって強烈な表現意欲に貫かれており、かのリヒテルも「超人的力強さをはらんだ傑作」と絶賛しています。

パウル・ヒンデミット[1895-1963]
・『ルードゥス・トナリス』
・『1922年』
 「行進曲」op.26-1
 「シミー」op.26-2
 「夜曲」op.26-3
 「ボストン」op.26-4
 「ラグタイム」op.26-5

 ボリス・ベレゾフスキー(P)

Track List   

Customer Reviews

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ー対位法、調性及びピアノ奏法の研究ーと銘...

投稿日:2017/12/06 (水)

ー対位法、調性及びピアノ奏法の研究ーと銘打った”音の戯れ”は反十二音技法による無調音楽への試みと言っていい 調性音楽を拡張することで調性の香りを残しながら只管全十二音の均質平等等価による音楽へ接近しようとする 各所で響く和音は偶発せしものであり和声進行を前提としていない それでも随所に調性感を感じざるを得ない事実も突きつけている 演奏者は調性感を感知しながらも対位法として線の進行に専心しなければならず困難な均衡を取ることを常に強いられる ベレゾフスキー演奏の可否は作曲者ヒンデミットに引責がある 明らかに解決されないが和声音楽の書法に傾いてしまう部分があるからだ むしろ実験的な試みより音楽の渾身から滲み出す抒情性が浮上してきて聴く者の感性を撫でていく 曲が先へ進むに連れ”フーガ”は取り留めなく聞こえ 繋ぐ”間奏曲”の方に余韻というか余情が濃くなる 25曲目”後奏”は流石に曲も演奏も一頭地を抜く出来だと納得する 聴かないことには始まらないので お聴きになっては如何 ”ルードゥス・トナリス”の後で”1922年”は蛇足だろう   

風信子 さん | 茨城県 | 不明

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