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ISBN 10 : 4815809321
Content Description
日本の発展を導いたのは、日銀中心の銀行システムだけではなかった。現代の郵便貯金や農協に連なる系譜をもつ「個人少額貯蓄」のネットワークが、地方経済の安定と成長に果たした役割を、資金供給の実例や制度設計から解明。見過ごされてきた半身に光を当て、経済成長の条件を問い直す意欲作。
目次 : 個人少額貯蓄と日本の経済発展/ 第1部 集める・回す(農村在来経済の発展を支えたもの―忘れられた金融インフラ/ 郵便貯金の誕生―個人少額貯蓄集合システムの形成/ 産業組合の形成と発展―自己循環するマイクロクレジット/ 郵便貯金の地方還元―再分配機構としての大蔵省預金部/ 大蔵省預金部改革―巨額資金運用の諸問題と諮問委員会)/ 第2部 分かち合う(恐慌・災害救済融資の拡大へ―戦間期の産業組合と中央金庫の成立/ セーフティネットとしての産業組合―産業構造的不況を越えて/ 産業組合不在の影響―満洲移民の背景/ 戦後日本へ―「もう一つの金融システム」としての郵便貯金と農協)/ 近代化の淵源としてのもう一つの金融システム―市場経済の荒波への防波堤
【著者紹介】
田中光絵 : 1983年生まれ。2013年東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。日本学術振興会特別研究員、東京大学大学院経済学研究科特任助教などをへて、現在、神戸大学大学院経済学研究科講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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