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辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦

Hideyuki Takano

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784797673531
ISBN 10 : 4797673532
Format
Books
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

常識が覆され、新たな知が拓かれるガチンコ読書会!

ノンフィクション作家と歴史家が、「面白い本を読んだら誰かと語り合いたい!」と彼らの知性を刺激した古今東西の本をテーマに開催した読書会対談。
取り上げたのは、イブン・バットゥータ『大旅行記』、町田康『ギケイキ』など8作品。それらをやさしく面白く読み解きながら、辺境と歴史というふたつの視点の相乗効果は、新たな発見を生み、既存の学説に異を唱える。
前著『世界の辺境とハードボイルド室町時代』同様、知的興奮に満ちた1冊。充実の脚注付き。

【目次より抜粋】
第1章『ゾミア』
「文明から未開へ」逆転の歴史観
リーダーを生まず、文字を捨てるという知恵

第2章『世界史のなかの戦国日本』
倭寇の後継者・秀吉のマッチョなコンプレックス
グローバルヒストリーからこぼれ落ちる世界の広さ

第3章『大旅行記』全8巻
イスラムのパワーと慈善思想が可能にした大旅行
女好きの旅行家がたどり着いたリゾートアイランド

第4章『将門記』
日本史上最大の反乱を描く中立的ノンフィクション?
将門が見た夢を頼朝が見なかったのはなぜか

第5章『ギケイキ』
善悪を超えたピカレスクロマン
武士とヤクザが一体だった時代

第6章『ピダハン』
数もない、左右もない、呪術も神話もない
直接体験しか信じない人々に神の言葉を伝えられるか

第7章『列島創世記』
照葉樹林文化論をバッサリ否定
権力者はなぜモニュメント造営に走るのか

第8章『日本語スタンダードの歴史』
伊達政宗が「田舎者」を自覚した瞬間
「なにをいっているのかわからぬ」島津軍?

【著者プロフィール】
高野 秀行(たかの ひでゆき)
ノンフィクション作家。1966年、東京都生まれ。『ワセダ三畳青春記』で酒飲み書店員大賞受賞、『謎の独立国家ソマリランド』で講談社ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞を受賞。著書に『謎のアジア納豆』『アヘン王国潜入記』『移民の宴』など多数。

清水 克行(しみず かつゆき)

歴史家。明治大学商学部教授。専門は日本中世史。1971年、東京都生まれ。「室町ブームの火付け役」と称され、大学の授業は毎年400人超の受講生が殺到。2016年〜17年、讀賣新聞読書委員。著書に『喧嘩両成敗の誕生』、『日本神判史』、『耳鼻削ぎの日本史』など。

【著者紹介】
清水克行 : 歴史家。明治大学商学部教授。専門は日本中世史。1971年、東京都生まれ。「室町ブームの火付け役」と称され、大学の授業は毎年大講義室に400人超の受講生が殺到する人気。2016〜17年讀賣新聞読書委員を務める。歴史番組の時代考証なども担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    8冊の本を、さまざまな国を旅しているノンフィクション作家の高野さんとに中世日本史がご専門の清水先生が対談形式の書評をしておられます。それぞれご自身の体験や知識などを縦横に駆使しておられて楽しいものです。私が読んだ本は「大旅行記」だけですがその他の本もすべて読みたくなりあるいはその土地に行ってみたい気がしました。

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

    第1弾 ハードボイルド室町時代が面白すぎたので第2弾も即手に取る。やっぱり面白かった面白かった面白かったー♡♡♡8冊の課題本に対しての読書座談会なんだけど、まぁ選書がさすがこのふたり!って感じです。「大旅行記」なんて8巻あるし、それに付随する本まで読んで挑むって…ほんともはやゼミ。第3弾激しく希望です♡ギケイキのみ既読、ピダハンは気になるけど結構分厚い。ゾミア、大旅行記は無理ぽ。将門記はいずれ読みたい。"オレたちの頼朝"は予約済( ง ᵒ̌∀ᵒ̌)ง⁼³₌₃読みたい本増える病加速中💉

  • takaC

    これは面白かった。地理・歴史的教養も身に付き一石三鳥。社会人落語家のとある集まり(有り体に言えば飲み会)への参加で仕事帰りに日暮里まで遠征した往路・復路の総武線内で読了。

  • ゆいまある

    これにて既刊の高野本は制覇。8月に発行されるという新刊を迎え撃つ準備ができた。高野さんと清水さんが同じ本を読んでそれについて語り合うという、一見とっつきやすそうなテーマである。確かにこの2人と本について語ればさぞや楽しいだろう。だが高野さんらしく間違えている。何故課題図書がイブン・バットゥータ大旅行記全8巻なのか。2000円以下の本は町田康ギケイキだけである。合間に出てくる本も絶版だったり一緒に読めないのである。ともあれ、既存の価値観に全く囚われない(もしや因習とか慣例を知らないのでは)二人の語りは楽しい

  • miel

    対談第二弾とのこと、こちらから読み始めてしまったけど問題なさそう。高野氏の冒険エッセイが好きなので手に取るも大当たり。清水氏のカジュアルな歴史解説と高野氏の辺境持ちネタが良く絡んで、まさにマリアージュ。現代の辺境の地とそれぞれの歴史の関係性、トンデモ仮設ですら正論に聞こえそうな柔軟な考察が、「知を得る」読書には程よい気がする。個人的には、義経編が良かった。町田康「ギケイキ」は早速読みたい本に登録。

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