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幸福論

Hermann Hesse

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102001189
ISBN 10 : 4102001182
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

あらゆるものから自由であり得た子ども時代の貴重な体験を回想しながら、真の幸福とは何かを語る『幸福論』。バーデン湯治中にめぐり会ったユーモラスなはぐれ者のからすに自画像を重ね合せて、アウトサイダーとしての人生を描く珠玉の短編『小がらす』。人間として文学者として、幾多の危機を越えてきたヘッセが、静かな晩年の日々につづった随想と小品全14編を収録する。

【著者紹介】
ヘルマン・ヘッセ : 1877‐1962。ドイツの抒情詩人・小説家。南独カルプの牧師の家庭に生れ、神学校に進むが、「詩人になるか、でなければ、何にもなりたくない」と脱走、職を転々の後、書店員となり、1904年の『郷愁』の成功で作家生活に入る。両大戦時には、非戦論者として苦境に立ったが、スイス国籍を得、在住、人間の精神の幸福を問う作品を著し続けた。’46年ノーベル文学賞受賞

高橋健二 : 1902‐1998。東京生れ。東京大学独文科卒。’31年ドイツに留学、ヘッセへの7回の訪問を始め、ケストナー、マン、カロッサ等多くの作家と交流。ドイツ文学の紹介、翻訳などで活躍し、読売文学賞、芸術選奨ほかの各賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • aika

    右にならえ、ができず、アウトサイダーとして生きたヘッセが綴る『幸福論』と題された随想の端々に、神経痛に悩ませられながらも溢れ出る生の実感、そして老齢の哀切と達観とが感じられます。ヘッセの代名詞である『デミアン』や『車輪の下』をそのまま辿っているような、ヘッセ少年と友達との切ない思い出や、ナチスに抵抗した旧友との数十年ぶりの邂逅、ヘッセ文学の愛読者である東京の少年から送られた手紙に対する著者の眼差しの温かさなど、まるで目の前にヘッセその人が佇んでいて、人がらが文章の底から伝ってくるような感覚になりました。

  • 活字の旅遊人

    14編の短い随筆集。晩年の作であり、裏寂しさと達観が入り交じり、何となく入りづらかった。中ほどにある「小がらす」「マウルブロン神学校生」から急に引き込まれた。「エンガディーンの体験」も共感。続く「過去とのめぐり会い」は、詩についてのネタで始まるのだが、詩を小説に置き換えて読む。ああ、おっしゃる通りです。と反省し、ひれ伏します。表題の「幸福論」を最後に読み返す。ズハリ書ききらないように思うが、やはり「自由」ということなんだろうね。しかも、「安心」に裏付けられている「自由」。「知と愛」への思い入れもすごい。

  • meg

    10代の頃から愛読するヘッセの作品。 心が洗われるような美しい文章。幸福のかたちは人の数だけあるのかもしれない。しがらみは振り払いたい。

  • もちまる

    ヘッセの随想や手記がメインかな。まだ読んでない本のこともあり、他のを一通り読んだらもう一度読み返そうと思います。

  • Koichiro Minematsu

    晩年のヘッセは、神経痛の療養でバーデン温泉へ湯治に行き、戦争中の世相や心境に思いを馳せ、また子ガラスの身の上を空想することで、自分の人生や運命について暗示的に語っている。幸福は自ら努力や苦労で得られるものと思っていたが、ヘッセのこの本を読んでみて、与えられるすべてのことに「幸福」を感じることが、幸福に近づくのではないかと思った。まだまだ、未熟で弱い人間です(笑)

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