ノルディック・ヴォイセズも参加。
ノルウェーの作曲家ヘンリク・ヘルステニウスの作品2篇。
SACDハイブリッド盤。ヘンリク・ヘルステニウスはノルウェーのバールム生まれ。ラッセ・トーレセン、オラヴ・アントン・トンメセン、ビョルン・クルーセ、ジェラール・グリゼーの下で「古典」の手法をマスターするに止まらない作曲を学びました。「自身の時代」の表現方法からインスピレーションを得ながら、サウンド、動き、リズム、静寂といった要素を重視。オペラ、室内楽と管弦楽の作品、エレクトロ=アコースティック音楽、劇場の音楽など幅広いジャンルの作曲家として活動しています。『Like Objects in a Dark Room(暗い部屋にある物体のように)』『ヴァイオリン協奏曲第2番』、ヴァイオリン協奏曲『By the voice a faint light is shed(声のするところから微かな光が)』といった作品がCDリリースされています。
新しいアルバムでは、彼の代表作のひとつ、室内オペラ『セラ(Sera)』に参加した6声のアカペラ・グループ「ノルディック・ヴォイセズ(Nordic Voices)」をフィーチャーした2つの作品が演奏されます。
『Public Behaviour(公的行動)』は、「極度の個人主義」の時代に「公の空間」でわれわれが一緒にどう行動するかということをテーマに「打楽器、6人の歌手と管弦楽のための協奏曲」として作曲されました。ヘルステニウス自身が歌詞を書き、第2曲『No Matter』にはアメリカの社会学者リチャード・セネット[1943-]の講義から採った一節も使われています。打楽器のハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン[1965-]とイラン・ヴォルコフ指揮スタヴァンゲル交響楽団が共演しています。
『Together(ともに)』は、「わたしと他人(me and the other)」の関係を深く考察する作品です。われわれが出会い、ともに働き、ともに住む人々とどう関わるかという課題。この作品のテクストもヘルステニウスが作りました。現代音楽のスペシャリスト、ピアニストのエレン・ウゲルヴィーク[1971-]とオスロを拠点とする実験的音楽家のジェニファー・トレンスが加わった「6人の歌手、ピアノ、サンプラーと打楽器」のアンサンブルをカイ・グリンデ・ミュランが指揮して演奏されます。(輸入元情報)
【収録情報】
ヘルステニウス:
1. 公的行動(2020)〜打楽器、6人の歌手と管弦楽のための協奏曲
Do I?
No Matter
Falling Apar(t instrumental)
Politeness and Anger
Listening
Am I?
The Square
2. ともに(2021)〜6人の歌手、ピアノ、サンプラーと打楽器のための
You, me, we
/:So I listen to you
Do I push
I give, to get back
Do I
(instrumental)
What do I get for being polite
ノルディック・ヴォイセズ
トーネ・エリサベト・ブローテン(ソプラノ)、イングリ・ハンケン(ソプラノ)
エッバ・リュード(メゾ・ソプラノ)、ペール・クリスチャン・アムンドロー(テノール)
フランク・ハーヴロイ(バリトン)、ロルフ・マグネ・アッセル(バス)
ハンス=クリスチャン・ショス・ソーレンセン(打楽器、ヴォイス:1)
イラン・ヴォルコフ指揮、スタヴァンゲル交響楽団(1)
エレン・ウゲルヴィーク(ピアノ:2)
ジェニファー・トレンス(打楽器、ヴォイス:2)
カイ・グリンデ・ミュラン(指揮:2)
録音方式:ステレオ(DSD)
SACD Hybrid
CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND
BIS ecopak