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父親の力 母親の力 「イエ」を出て「家」に帰る 講談社プラスアルファ新書

Hayao Kawai

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062722841
ISBN 10 : 4062722844
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2004
Japan

Content Description

数多くのケースを診てきた臨床心理の第一人者が心理療法の現場の声を聴きながら、父親、母親、子ども、それぞれが抱える問題の核心に迫る。他人に相談しにくい家族の問題に悩んでいる人のヒントになる1冊。

【著者紹介】
河合隼雄 : 1928年、兵庫県に生まれる。京都大学理学部を卒業。臨床心理学者。京都大学名誉教授。スイスのユング研究所に留学後、日本にユング派心理療法を確立した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • aponchan

    古本屋で何となく気になって手に取り、読了。あまり、この類の本は読んだことがなかったので、面白かった。 子育て中の父親としての自分になぞらえる部分をところどころで感じ、納得できた。理屈は分かるが現実としては、実践は難しいと思う。

  • takam

    家庭の問題を扱う専門家たちの問いに河合隼雄さんが答える。大量消費社会から不景気の話があるので90年代後半からの家庭の危機を取り上げている。子供に対しての親の影響が重要だが、甘えさせることが必ずしも良いことではないということに気づく。子供なりに子供として守りながら、一人前の人間というリスペクトを持つことが大事なのだと思う。

  • 黒澤ペンギン

    これから家族の形はどうなっていくのかを考えながら読んだ。願わくば、村田沙耶香『消滅世界』みたいな個人でバラバラになるんじゃなくて、つながりを保っていけたらいいな。自分は独り身だが、もし家庭を持ったらどう思うのか楽しみになった。

  • roughfractus02

    ユング由来の父性/母性から成る構造的な心理分析を歴史に適用する場合、家族構造の動的不均衡が理想を生み出す、という欲望の扱い方に注意する必要がある。そう考えさせる本書である。個々のクライエントに対峙する臨床家が日本の家族システムを母性重視と捉え、近代以後の西洋的父性を導入して「イエ」から「家」へ構造変容する過程を辿る著者は、昔や日本という一般化した主語で語る。すると、個々の父親/母親を父性/母性概念に一般化する欲望の動きに巻き込まれるように見える。本書には対象と不分離な自我という著者の考えが端的に記される。

  • 井の中の蛙

    日本における"母性""父性"に関する評論。このあたりの語彙は濫用されたり神聖化されたりされがちだか、河合隼雄さんの文章ではそんなことはなく心地良い。女性男性どちらにおいても、母性父性両方が問題になっている世の中になっていることが実感させられた。

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