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決定版 快読シェイクスピア 新潮文庫

Hayao Kawai

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101252537
ISBN 10 : 410125253X
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

シェイクスピアが「ロミオとジュリエット」の下敷きとなった物語に加えた、ふたつの重要なアレンジとは。ハムレットって実は体育会系?その根拠は。リチャード三世はアドラー理論を体現したような人物である―。ひとの心を深く知る心理学者と、女性初のシェイクスピア全作品訳に挑む翻訳家による、洞察力とユーモア溢れる11のセッション。幻の「タイタス・アンドロニカス」論を初収録。

目次 : ロミオとジュリエット/ 間違いの喜劇/ 夏の夜の夢/ 十二夜/ ハムレット/ リチャード三世/ 増補(リア王/ マクベス/ ウィンザーの陽気な女房たち/ お気に召すまま)/ 決定版増補(タイタス・アンドロニカス)

【著者紹介】
河合隼雄 : 1928‐2007。兵庫県生れ。京大理学部卒。京大教授。日本におけるユング派心理学の第一人者であり、臨床心理学者

松岡和子 : 1942(昭和17)年、旧満州新京(長春)生れ。東京女子大学英文科卒業。東京大学大学院修士課程修了。’96(平成8)年からシェイクスピア戯曲の全訳に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • chantal(シャンタール)

    シェイクスピアの戯曲が書かれたのは400年ほど昔。37本書いたらしい。私はちゃんと本を読んだのは「十二夜」と「リア王」だけ。でも多くの作品の大体の話の内容は知っている。それってすごいことだよね。この日本でそれだけシェイクスピアの影響があると言うこと。歌舞伎やお能の話をそんなに知っているかと言うと、ちょっと自信ないし😅シェイクスピア作品の翻訳者、松岡さんと河合先生がシェイクスピアについて語りつくす。ただの物語としてだけでなく、色んな見方が出来るんだなあ。そして女嫌いだったらしい、シェイクスピア😅

  • イプシロン

    シェイクスピアは天才だ! といってみても彼のどこがどのように天才なんだ? と聞かれると答えに窮する。ゲーテ曰く「彼ぐらいの天才になると、作品を真面目に研究しようとすると狂うから止めておきなさい。作品を読むのもいいが、出来れば優れた演出と俳優の劇を見るに留めておいたほうがよい」と。そんなシェイクスピアの天才の一端をわたしのような一般人にわかりやすく繙いているのがこの対談集。河合さん流の表現なら「シェイクスピアってオモロイでしょ!」という感じの緩いが心にすっと滲みてくる繙き具合がとても楽しめる一冊だった。

  • かふ

    シェイクスピア翻訳者の松岡和子と心理学者の河合隼雄の対談集。シェイクスピアは人間観察も鋭く心理学者並の知見を持っていたとか。また言葉遊びはフロイト以前のフロイディアンと本国では言われているそうで、言い間違いもセックスに関連付けたものが多いとか、興味深い話が聞ける。ジュリエットが14歳でハムレットが30歳、リアが80歳を超えていてその年代の人物を見事に描き分けている。シェイクスピアの面白さにキャラの面白さがあるが、悪役として描いたリチャード3世も人気があるのは善人では退屈するドラマであり、欠点も描いている。

  • 歩月るな

    『タイタス・アンドロニカス』についての対談が収められて決定版として登場。増補版の方を探していた所だったのでありがたいことも有るものでした。大元は99年に刊行されているので、この数年間で紆余曲折からほぼ日本語化したとも言えそうな「ヘイト」が「使われない言葉」として出てきたりするところもあるので、この十年間の移ろいの中でどんな論考をしていたのかと想像させるおもしろさもある。シェイクスピアの女嫌いについての見方が特に興味深かったが、ジュリエットについてはやはり考えさせてくれる。どうやって人物を動かしていくのか。

  • まさにい

    翻訳者の視点、そこからの疑問、心理学者の視点、そこからの疑問、う〜ん学問の深さに感銘する。疑問の解決は相互の会話からだったり、演劇での俳優の感性だったり。でも疑問があるから気付くのである。学問の世界が専門化し細分化してきている現在、このような領域がことなるクロスオーバーした対談は貴重だと思う。最後に、この本に触発されてハムレットを買ってきた。私も彼らの感性に少しでも触れたくなったので……。

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