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病と障害と、傍らにあった本。

Harumichi Saito

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784907497125
ISBN 10 : 4907497121
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

病や障害の名でひとくくりにできない固有の症状や想い。誰かと分かち合うことのできない時間、傍らにあった本とは。12人の当事者、介護者による、本と病と障害と、生きることにまつわる書き下ろしエッセイ集。

目次 : 本を知る(母の絵日記(齋藤陽道)/ 本嫌いが病気をして本好きになるまで(頭木弘樹)/ 病をふくめた姿で(岩崎航))/ 本が導く(物語に導かれて(三角みづ紀)/ 写真と生活(田代一倫)/ てんかんと、ありきたりな日常(和島香太郎))/ 本が読めない(ごめん、ベケット(坂口恭平)/ 本が読めない。(鈴木大介))/ 本と病と暮らしと(リワークと私―ブックトークがあった日々(與那覇潤)/ 体の中で内戦が起こった。―原田病と足るを知る暮らし(森まゆみ))/ 本と、傍らに(常にそこにあるもの(丸山正樹)/ それは、ただ生きて在ること(川口有美子))

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • アキ

    人は病や障害と出会い、失われてはじめて知ることがある。体験した人にしか経験できない本の世界。12人の著者はみんな病と障害とで、本を知り、本が導き、本が読めなくなり、本と暮らしと、本を傍らに生きた。巻末に本書で取り上げられた本のリストが載る。どの本も生きることを再認識させてくれる。病や障害は、誰にいつ起こってもおかしくはない。そんな時に傍らに本はあった。おススメ本。

  • 寺寺山修司

    この里山社は、いつもいい本を出している出版社のひとつである。今はこういういい出版社が他にもあったりして、そのおかげで良い本が増えている。本書もありそうで無かった企画の1冊。良いメンバーが集まっているとも思う。医療や福祉の本にも思えるが、立派な文芸書でもある。どれを読んでもそれぞれに辛い。しかし微笑ましかったのが頭木弘樹の文章。入院した大部屋でドストエフスキーを読んでいたら流行って、6人の患者全員がドストエフスキーを読んでいてナースがびっくりしていた話。吉田松陰が獄中で合牢者と学校を開いた話を連想した。

  • けんとまん1007

    改めて、人にとって本とは何だろうと考える。本という言葉の響きは、書物という言葉の響きと異なるものがある。どこか、人に寄り添ってくれているように感じるのは、自分だけだろうか。自分の考えかたとして、人は病である時間もあるし、何がしかの障害と言われるものを持っているというのがある。その時に、本があり、その世界に触れること、その時間の意味は、同じということはない。自分も、どれだけ本があることで救われただろうかと思う。

  • ネギっ子gen

    この出版社面白し。巻頭に掲げられた文章。【病や障害の名でひとくくりにできない、固有の症状や想い。誰かと分かち合うこともできず。そんなとき、傍らには、どんな本があったのか】。病や障害の渦中にいる人は、心身の辛さのみならず、その想いを、誰とも分かち合えない哀しみに、孤独に陥りがちになる。そんな時、外の世界と自分の内とをつなぐ「窓」となるような本は、あったのか――。12人の当事者、介護者による、本と病と障害と、生きることにまつわる書き下ろしエッセイ集。巻末に「本書に登場する本」の一覧あり。以下、それを紹介――⇒

  • 現在病も障害も傍らには無いが、弱っている今に寄り添ってくれるエッセイ集だった。読めない書けない、うまくいかない時の薬みたいな本でもある。まだ知らない本の魅力が、可能性がここにあった。ささくれ立った心にじんわりと温もりが浸透していく。つらさや苦しさをただ見つめ、そこから学び、それでも生きる、だからこそ生きる人々の気概が私の肩を叩く。本は読まなくなる、読めなくなる日が来ても、それまでと違う形でまた寄り添ってくれるのだ。これは手元に置きたい。おすすめしてくれた読友さんに感謝。そして私もこの本をおすすめしたい。

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