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海辺のカフカ 上巻

Haruki Murakami

User Review :4.5
(5)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101001548
ISBN 10 : 4101001545
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2005
Japan

Product Description

「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」英語版をはじめ世界中で翻訳進行中! ベストセラー、待望の文庫化。

「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。

Content Description

「君はこれから世界でいちばんタフな15歳の少年になる」――15歳の誕生日がやってきたとき、僕は家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館の片隅で暮らすようになった。家を出るときに父の書斎から持ちだしたのは、現金だけじゃない。古いライター、折り畳み式のナイフ、ポケット・ライト、濃いスカイブルーのレヴォのサングラス。小さいころの姉と僕が二人並んでうつった写真……。



【著者紹介】
村上春樹 : 1949(昭和24)年、京都府生れ。早稲田大学文学部卒業。’79年、『風の歌を聴け』でデビュー、群像新人文学賞受賞。主著に『羊をめぐる冒険』(野間文芸新人賞)、『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』(谷崎潤一郎賞受賞)、『ねじまき鳥クロニクル』(読売文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読んでいるうちに世界観に引き込まれてしま...

投稿日:2021/04/25 (日)

読んでいるうちに世界観に引き込まれてしまい、あっという間に読み終えてしまうほど、面白い作品です。不可解な奇妙な世界に自分が訪れたような気分になれる作品で、自分が主人公になったかのような気持ちになりました。

rui さん | 不明 | 不明

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物語の舞台が東から西へ、四国で話が展開す...

投稿日:2021/04/10 (土)

物語の舞台が東から西へ、四国で話が展開するところが印象的であった。 主人公が少年ということもあり、読みやすくこなれた文章で長さを感じさせることはなかった。 少し現実離れしたようなエピソードもあるのだが、不思議と違和感はなく物語世界に入っていくことができた。

さんたろう さん | 不明 | 不明

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二つの話が同時進行していく手法や、戦時の...

投稿日:2021/04/09 (金)

二つの話が同時進行していく手法や、戦時の出来事が現代の人物に不思議な影響を与える設定は、村上春樹の他の作品にも繰り返し現れる得意のパターン。登場人物の談話が冗漫なのが、やや惜しまれるが、物語自体はよくできており、おもしろい。これまた恒例の、音楽に関するうんちくもさえわたっていていて、私はこの本を読んでハイフェッツらによる「大公」のCDを買ってしまった。

座頭 さん | 兵庫県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    カフカに向けられた父の呪い「父を殺し、母と姉と交わる」は、当然オイディプスへの神託のバリエーションに他ならない。では、佐伯さんは、はたしてカフカの母なのか。そして、カフカは15歳の佐伯さんと交わるのだろうか。また、大島さんはカフカの姉なのか。上巻を終わったところでは、まだまだ謎だらけだ。それまでは接点のなかったナカタさんも、今や高松に向かっている。カフカとナカタさんという、イノセントな2人の交点には何が生じるのか。時間も空間も小説世界の中では単純なそれではない。スフィンクスの謎を解くべく一気に下巻へ。

  • 遥かなる想い

    なぜか久しぶりの村上春樹の本を読みたくり、購入した。いつもの村上ワールドである。主人公の田村カフカは15歳で家出をして、四国の図書館に移り住む。田村カフカを軸にしたストーリーともうひとつのストーリーがクロスしながら進んでいく…というパターンは他作品と同じ。恋人を学生運動で惨殺された佐伯さんの立ち位置が上巻ではまだよくわからない。

  • HIRO1970

    ⭐️⭐️⭐️この長編すごくイイですね。無茶苦茶面白いと言えるレベルだと思います。パラレル的な過去の時空間とのつながりだけではなくて、次元自体も重なりあっていて多次元の世界すら見え隠れしています。主人公の年齢が15歳というのもかなりの意欲的な試みと思えました。引き続き下巻が楽しみです。

  • tokko

    死ぬまでたくさんの「決まり」に従って無抵抗な「猫」を切り殺す。無慈悲な殺猫鬼のように描かれているジョニー・ウォーカーだが、果たして自分に「ジョニー・ウォーカー」的な部分が無いと言い切れるだろうか?もし無自覚的にジョニー・ウォーカーになっているのだとすれば、それは大島さんの言う「うつろな連中」と同じであるような気がする。そういう意味では「ナカタさんストーリー」では16章、「田村カフカくんストーリー」では19章が印象深い。

  • zero1

    万物はメタファーか?何度考えても答えが出ない。村上作品の中でもお気に入りで何度目かの再読。父と息子の確執と主人公カフカの運命についてはギリシャ悲劇がベースになっている(後述)。さらに源氏物語や雨月物語の世界も取り入れているようだ。東京から西に向かった15歳の少年は四国の図書館に。大島の謎については後半明らかに。一方、ある事件から猫と話すことができるようになったナカタさんはジョニー・ウォーカーと出会ったことで運命が大きく変わる。ヒッチハイクで西に向かう。両者はどのようにして結びつくのか。後半に続く。

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