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ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短篇29

Haruki Murakami

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784103534365
ISBN 10 : 4103534362
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本と西洋、男と女、近代的生活その他のナンセンス、災厄など七つのテーマで選ばれたのは、荷風・芥川・川端・三島、そして星新一・中上健次から川上未映子・星野智幸・松田青子・佐藤友哉までの二十九の珠玉。村上春樹が収録作品を軸に日本文学を深く論じた、必読の序文七十枚を付す。

【著者紹介】
ジェイ・ルービン : 1941年ワシントンD.C.生まれ。ハーバード大学名誉教授、翻訳家、作家。シカゴ大学で博士課程修了ののち、ワシントン大学教授、ハーバード大学教授を歴任。芥川龍之介、夏目漱石など日本を代表する作家の翻訳多数。特に村上春樹作品の翻訳家として世界的に知られる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    村上 春樹が序文を書き、ハーバード大学名誉教授ジェイ・ルービンが選んだ村上 春樹を含んだ日本の著名な作家の短編集ということで読みました。どの短編も興味深いですが、オススメは、三島 由紀夫の『憂国』&青来 有一の『虫』&村上 春樹の『UFOが釧路に降りる』の三本です。

  • KAZOO

    ペンギン・ブックスがこのようなアンソロジーをつくっているとは知りませんでした。日本文学も世界でメジャーになったのでしょうか?29の短編とはいうものの村上春樹さんの序文を含めてのものでしょう。それを入れて村上さんの作品は3つ収められています。村上さんのノーベル文学賞応援団のような感じです。7つの範疇に分けてそれぞれの作家の作品が収められているのですが、私が読んだのは7つくらいでした。とくに名も知らない作家(澤西裕典、青来有一、、松田青子、佐藤友哉)の作品があったりで自分が最近純文学を読んでないと思いました。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    ペンギン・ブックスではどういう風に訳されたのか、気になるものばかり。「監獄署の裏」は故郷だが水が合わぬ田舎暮らし、思いを散らすも募る鬱屈、親の老い、自分が何も成し遂げていない事への焦燥が書簡からヒシヒシと伝わって来る。「興津弥五右衛門の遺書」はこれ、本当にどう翻訳したのかな?「憂国」は既読。こんなエロティシズム溢れる切腹はこの作品だけだろう。「焔」は母娘の病気時の遣り取りが微笑ましいがラストの死の匂いに総毛立つ。また、夫との離婚するまでのやり取りや女性ならではの「無理なものはもう、無理」のリアリティは圧巻

  • らぱん

    誰かの本棚からごそっと本を借りたような近代から現代までの28人30編で、個人編纂とは言えユニークなセレクトだと思う。多くの未知の作家や作品に出会えた上に、既知の作品でもテーマの中で他の作者の作品と併せて読むことで新たな視点をもらえる面白いアンソロジーだった。インパクトが強かったのは、三島由紀夫「憂国」と澤西裕典「砂糖で満ちてゆく」、不気味な読後感を残したのは河野多恵子「箱の中」大場みな子「山姥の微笑」、好みの作品は中上健次「残りの花」内田百閨u件」村上春樹「UFOが釧路に降りる」あたりになるか。↓

  • アキ

    村上春樹が序文のなかで「想像力は記憶のことだ」と誰かの言葉を引用していた。外国人の選ぶ短編集から見る日本のイメージが新鮮に思える。切腹から東日本大震災・メルトダウンまでテーマに合わせて選んでいるということがよくわかる。作家も永井荷風から川上未映子まで、まるで福袋のように、自分からは進んで読まないだろう短編も海外の目線を意識しながら楽しむことができた。まるで日本という国の記憶は小説という創造力の中で生き続けているということを、本書で示しているかのようであった。こんな形での他の国の短編集があれば読んでみたいな

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