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美しい日本語 角川ソフィア文庫

Haruhiko Kindaichi

User Review :4.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044002312
ISBN 10 : 4044002312
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2016
Japan

Content Description

古来、他者との関係性や自然を大切にしてきた日本人。その豊かな文化を映しこんだ美しい言語である日本語を、言語学の第一人者が多くの事例とともに解説。日本人らしい表現や心を動かす日本語、間違いやすい言葉、「が」と「は」は何が違うのか、相手にわかりやすく説明するための6つのコツなどを、具体的なアドバイスを交えつつ紹介。人を引きつける、美しい表現と伝え方で日本語力が一段とアップする、実践的日本語講義。

目次 : 第1章 「常識度」模擬試験(敬語のカン違い/ 理屈に合わない表現/ あいまいな言葉の使い方/ 日本人らしい表現)/ 第2章 周りを引きつける人の日本語力(じょうずに話すということ/ おもしろくて役に立つ文法の話)/ 第3章 「話せばわかる」日本人の本音(日本人の「はい」と「いいえ」/ 「おはようございます」は業界用語?/ 眼目は最後の最後に/ 卑下と自慢は紙一重/ いずれ相談いたしまして/ 「弁解するようだが」と言う人)/ 第4章 日本人の心を動かす言葉(やっぱりこだわってしまう一言/ よくも悪くも日本人)/ 第5章 言葉の背景を学ぶ(変わるものと変わらないもの/ 方言は短い文学である)

【著者紹介】
金田一春彦 : 大正2(1913)年、言語学者金田一京助の長男として東京に生まれる。昭和12年、東京帝国大学国文科を卒業。専攻は国語学。名古屋大学で助教授、東京外国語大学、上智大学で教授を歴任。東京芸術大学、ハワイ大学、在中国日本語研修センター(北京)、NHKアナウンサー養成所などで講師、玉川学園客員教授などを務め、日本ペンクラブ理事なども兼任した。教科書や辞書他の編纂で多くの人に親しまれた、日本語研究の第一人者。平成9年文化功労者に選ばれる。平成16年5月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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『美しい日本語』本を読んでいるだけなのに...

投稿日:2021/07/07 (水)

『美しい日本語』本を読んでいるだけなのに、その場で授業を受けているような、ためになる話しを聞いているような、素晴らしい内容である。良い姿勢で良い視線を辿れるような、やさしくてわかりやすい楽しい空気感が伝わり来る。全部で5章と目次には記載のないコラム1「作り手が教える辞書活用法」とコラム2「古語辞典を楽しく引くコツ」も収録で充実している。実際に役立つ興味深いものが語られている。「日本にはひらがながあるのに、なぜわざわざ難しい漢字を使うのであろうか?」「いただきますという言葉のある国」などなど、疑問点に即座に対応するものや、自然に心にすぅーっと馴染んでくるようなものも感じられて良い。著者の好きな言葉「春風秋雨」からも日本語て良いなぁと思えたり、一冊通して良い雰囲気に満ちている。

seigo-hk さん | 長崎県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • やま

    言語学の第一人者である金田一春彦さんによる、日本語の美しい表現と伝え方を書かれたものです。「常識度」模擬試験。周りを引きつける人の日本語力。「話せばわかる」日本人の本音。日本人の心を動かす言葉。言葉の背景を学ぶについて金田一さんの持論が書かれています。金田一春彦さんの本を読むのは初めてです。→

  • Salsaru

    いま習ってる語学の先生が、日本語を文法的に説明しつつ、解説してくれる。普段は考えない日本語について興味を持ったので。導入によかった。今度はより文法ぽいものを読みたい。

  • ががが

    例えば、虎狩りというのは「虎を狩る」ことを言うのに、鷹狩と言うと「鷹を使って狩りをする」という意味になる。こんな感じで何気なく使っている日本語についてについての考察がエッセーとして綴られている。非常に示唆に富むものが多いが、言語と日本人の民族性の結びつきに関しては少し安易すぎるかなと感じる部分も少なくはなかった。

  • しびぞう

    せっかくの元のタイトルを改悪して文庫にするとはどういうことだ。この題からして矜持を正して読むものと身構えたのになんだか話がつまらなくて、最後の最後に元は「日本語を反省してみませんか」という書名だったということを知り憤っている。それならカジュアルな気持ちで金田一先生のお話を楽しめたのに。この改題を思いついた人は出版社に勤めるにはセンスがなさすぎる。金田一先生に人生を賭して謝ってほしい。

  • aochama

    日本語の表現の豊富さを改めて確認しました。特に植物。日本語で焼くの表現が不得手なのは意外でした。普段何気なく使っている日本語の歴史的な背景や日本人の性格などと関連しての説明は、奥深さを感じました。 日本語を豊かにしていくには、方言を取り入れて行くというアイデアは納得です。ますます日本語に興味が深まった一冊でした。

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