Keyboard Suite Vol.2 : P.E.Fisher(P)

ヘンデル：鍵盤楽器のための組曲集　第２集
フィリップ・エドワード・フィッシャー（ピアノ）

ヘンデルの鍵盤楽器のための組曲は、多数の曲があるにも拘わらず、残念なことに現代ではあまり知られてはいません。しかし、ここに収録した1720年作のいわゆる『８つの大きな組曲』はヘンデルによる紛れもない傑作です。
　第１集（8572197）ではフィッシャーのモダン・ピアノによる演奏で第１組曲から第４組曲までを収録、こちらは華やかな音色と闊達たる表現で高い評価を得ましたが、いよいよ第２集には第５組曲から第８組曲までを収録、新たな境地で聴き手を魅了します。第５組曲の最後に置かれた『調子の良い鍛冶屋』は誰もが知っている名曲ですが、他の曲も実に素晴らしいもので、特にテンポの遅い曲は、ヘンデル作品に共通する緊張感が漂うものが多く、聴き応えのある名曲です。1733年に刊行された第２巻の録音も楽しみです。（NAXOS）

【収録情報】
ヘンデル：
● 組曲第5番ホ長調 HWV.430（プレリュード／アルマンド／クーラント／エア・アンド・ドゥブレ「調子の良い鍛冶屋」）
● 組曲第6番嬰へ単調 HWV.431（前奏曲／ラルゴ／アレグロ／ジグ：プレスト）
● 組曲第7番ト短調 HWV.432（序曲／アンダンテ／アレグロ／サラバンド／ジグ／パッサカーレ）
● 組曲第8番ヘ短調 HWV.433（前奏曲／アレグロ／アルマンド／クーラント／ジグ）

　フィリップ・エドワード・フィッシャー（ピアノ）

　録音時期：2009年9月15日
　録音場所：バーミンガム、シンフォニー・ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）