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(Mozart)Alexander's Feast (Timotheus K.591): Harnoncourt / Concentus Musicus Wien, Invernizzi, Gura, Finley (2CD)

Handel (1685-1759)

User Review :3.5
(3)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
88883704812
Number of Discs
:
2
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

ヘンデル作曲、モーツァルト編曲
『ティモテウス、あるいは音楽の力』
モーゼルによるオーケストレーション拡大版!
アーノンクール&大編成コンツェントゥス・ムジクス&合唱団


アーノンクールの新録音は、ヘンデルのオラトリオ『アレクサンダーの饗宴』をモーツァルトが編曲、のちにモーゼルが大編成に編曲したという『ティモテウス』なる珍しい作品。2012年11月、ウィーン楽友協会設立のきっかけとなったコンサートの200周年を記念したムジークフェラインザールでの公演のライヴ録音となります。

【アレクサンダーの饗宴の編曲の経緯】
モーツァルトと親交のあったゴットフリート・ヴァン・スヴィーテン男爵[1734-1803]は、オーストリアの外交官で宮廷図書館長や書籍検閲委員長など歴任、作曲もおこなったほか、ハイドン『四季』の台本を書き、『天地創造』のドイツ語版翻訳を行ったことでも知られる人物。
 スヴィーテン男爵はバロック音楽に深い関心を持って作品を蒐集、モーツァルトにバッハの魅力を知らしめたほか、のちにはみずから「音楽愛好家協会」を結成し、多くはフリーメーソンであったともいわれる貴族や裕福な仲間達と協会を運営、ロンドンで接して感激したヘンデルの作品などを会員の邸宅で演奏するため、オルガン抜きの小さめの編成に編曲するようモーツァルトに依頼していました。
 『アシスとガラテア』『メサイア』『聖セシリアの祝日への讃歌』はその際に生まれたもので、今回登場する『ティモテウス、あるいは音楽の力』の元となった『アレクサンダーの饗宴』も、同じ趣旨によりオラトリオからの編曲がおこなわれています。

【楽友協会発足につながった大編成での演奏会】
スヴィーテン男爵の死から9年を経た1812年、「ウィーン楽友協会」発足のきっかけとなる大規模な慈善コンサートが、「善行と公益を促進する貴族婦人協会」の後援により実現します。
 演目はヘンデルの『アレクサンダーの饗宴』をモーツァルトが編曲したヴァージョンをもとに、指揮者のフランツ・フォン・モーゼルが、管楽器や弦楽器の人数を大幅に増やし大太鼓を加えるなど大編成に仕立てた『ティモテウス、あるいは音楽の力』。
 約600人の貴族と中産階級から成るアマチュア音楽家が出演し、5000人とも言われる聴衆を前に2度のコンサートをおこなって成功を収め、そのチャンスを利用すべく貴族婦人協会の秘書でベートーヴェン『フィデリオ』の台本作者のひとりであったゾンライトナーが宮廷からの認可を受けるべく奔走、皇帝の弟でベートーヴェンの弟子でもあったルドルフ大公の後援もあって、ウィーン楽友協会は2年後の1814年に正式に発足することとなりました。

【ムジークフェラインでの大編成演奏】
今回登場するアルバムに収められたコンサートは、そのきっかけとなった公演の200周年を記念しておこなわれたもので、楽友協会大ホールのキャパシティいっぱいに音楽家を展開、弦楽器50人以上に、フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、トロンボーンが各6人、ティンパニも左右に2人で、さらに大太鼓という、古楽器オケ屈指の大編成となっています。

【当時のパート譜も参照した入念な準備】
アーノンクールは今回の演奏に臨むにあたり、1812年の演奏会で使用され、今も楽友協会のアルヒーフに保管されているパート譜などをもとに、入念な研究・検証をおこなっています。
 ちなみにアーノンクールはヘンデルの『アレクサンダーの饗宴』を1977年にライヴ録音しており、もとの作品にも通じていることから、このドイツ語歌詞によるモーツァルト/モーゼル版の演奏への信頼度も非常に高いものと思われます。(HMV)



【収録情報】
・ヘンデル/モーツァルト編:オラトリオ『アレクサンダーの饗宴』全曲
 (ティモテウスあるいは音楽の力 K.591、モーゼルによるオーケストレーション拡大版 (1812))

 ロベルタ・インヴェルニッツィ(ソプラノ)
 ヴェルナー・ギューラ(テノール)
 ジェラルド・フィンリー(バス)
 合唱団の独唱:ヴォルフガング・アドラー(テノール)
 ウィーン楽友協会合唱団(合唱指揮:ヨハネス・プリンツ)
 ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス
 ニコラウス・アーノンクール(指揮)

 録音時期:2012年11月28,29日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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楽友教会の収容人数ギリギリの演奏を聴いた...

投稿日:2016/09/29 (木)

楽友教会の収容人数ギリギリの演奏を聴いた時合唱の残響がここまで響くとはと 驚きました。アーノンクールは残響もまた音楽の一部と言っておりましたからこのような形式で録音した意味は確かにあったと思います。古楽器を使って演奏をする意味を熟知していたアーノンクールの説得力ある演奏は間違いなく名演でヘンデルのオラトリオの魅力を十分引き出した演奏だと思いました。

9191 さん | 東京都 | 不明

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モーツァルトによる編曲は、スヴィーテン男...

投稿日:2015/11/16 (月)

モーツァルトによる編曲は、スヴィーテン男爵が元の譜面を写し、それに男爵がモーツァルトが編曲のための追加パートを空け、そこにモーツァルトが書き加えたもの。アーノンクールの演奏はそれに多くの楽器を追加したもののようで、totekardさんのレビユーを見て買うのを控えたいと思います。私は1981年のザルツブルクモーツァルト週間にペーター・シュライヤーが指揮し、オーストリア放送交響楽団・合唱団、H・ドナート、K・ワトキンソン、A・ロルフジョンソン、J・シャリーカークが1月25日にザルツブルグ祝祭大劇場で演奏し、それをNHKのFMで放送したものをエアチェックして聞いています(CDRに入れて)。ガーディナーが演奏した原曲と以前聞き比べたことがあります、モーツァルトが追加したパートはほんとに控えめに、しかし効果的に響きます。モーツァルトの編曲はすこしふくらみを感じますが、どちらも美人に変わり有りません。そんな感想です。エアチェックしたのは演奏の翌年1982年だったと思います。今でもオーストリア放送協会からCD化されるのを待っています。歌詞カードはその頃アーノンクールが原曲を演奏したLPに付いていたものをメーカー(キングレコードでした)から不良レコードが有ったとのことでもらいました。上の説明から原曲の歌詞の対訳がそのまま使えることがおわかりだと思います。totekardさんのレビュー大変参考になりました。ありがとうございました。

奈良の技芸天 さん | 奈良県 | 不明

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モーツァルト編曲版の大編成盤だというが、...

投稿日:2015/09/20 (日)

モーツァルト編曲版の大編成盤だというが、原曲と大きな違いが感じられない。 聴くと、楽器が大編成になったことが良く分かる。独唱者たちの声量が小さく感じる。気持ちよく観賞が出来ない。楽器と声量がほどよく聞こえた方が、音楽として感じが良い。 モーツァルト編曲盤がほしい者にとって、薦められない。

totekard さん | 東京都 | 不明

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