英文のレビューを参考にして買ったが、失敗。ジャズというよりはＢＧＭ。

ジャズ歴２５年の自分だが、断言する。これはジャズではない。良く言ってＢＧＭ、一種のムードミュージックにすぎない。ＬＰ２枚分が入っていて安かったので買ったが大失敗。

4曲目の”Hip Tip”のためだけに買う価値あり。 他の曲はいまいちですが、 マル・ウォルドロン作曲の泣きのメロディがムードを作り、 各ソロもしっとりとした好演になってます。

　このＣＤは６年ほど前にアトランタに行ったときに、ＣＤショップの店主の方から薦められました。 　『安いし、まあ買ってもいいか。』と言われるがままに買って帰国してから聞きましたが、これは本当に良いアルバムです。 　聴けば聴くほど良さが新たに認識できますよ。 　今でも私のフェイバリットです。

“ボス･テナー”こと、ソウルジャズ・テナーサックス部門チャンピオン＝ジーン･アモンズの、これはプレスティッジ時代の完全２イン１盤。内容は、一見７０年代の初期メロウファンク仕立て風ながら、その実、漆黒の濃汁が随所で溢れ出す舐められない内容。しかも、“休日の朝、家族が居ても聴ける”、お得な作品でス。

“ボステナー”、本物の黒人ジャズの第一人者＝ジーン・アモンズ(ts）の最終作。このレコードを残して、文字どおりグッバイしてしまった訳ですが、とてもこれで死ぬとは思えない、ガッツの入ったソウル・ジャズ(死因はガン)。選曲も良く、ジーン・アモンズ入門者にも優しい内容。これが、テナーサックスです！

晩年はともかく、プレスティッジ初期のジーン・アモンズと言えば、単なるジャムをそのままレコードにした様な、いい加減な作品も多く有り、うっかり出来ないものですが、これはきちんとプロデュースされた、“ちゃんとした作品”。輸入ＣＤが出る迄、存在すら知りませんでしたが、実際聴いてみてビックリ！特にタイトルナンバーは実に朗々と歌い上げていて最高デス。本当にイイ、テナー・サックスのアルバム。聴いて得した気になりマス。

「マイ・ウェイ」ＣＤで再発してくれないかなあ。このコンピレーションではなくて。

　ピアノがトミー・フラナガンなので大分おとなしめの印象ですが、コンガを入れているあたりはさすがです。寝入り時に。

　観客に煽られて悪ノリしまくる「Ｃジャムブルース」、Ｃ・ミンガスのバージョンと聞き比べてみるのも一興でしょう。疲れますが。