ベスト盤だと、アルバム発売当時の雰囲気を味わえないと言うか、心地よさを味わいたい人にはかえって不向きになる。廃盤されたオリジナルアルバムの再発を望む、コロムビアさん、ヨロシク。ただしQ盤、定番、選書で発売されると名作が安っぽく扱われるみたいで買う気がしない。 Show me the wayはタイヤのCMで流れていた記憶があるが、骨太な山田信夫の歌声が映える名曲！

かなり好きです！ライブで聞きたかったですよー！解散してしまってますがアルバムの中では山田氏のと河野氏のロックンロールがはじけてます！買って良かったです！

思うに、山田信夫は当代随一のｽﾘﾘﾝｸﾞなﾛｯｸ･ｼﾝｶﾞｰである｡しかし､このﾊﾞﾝﾄﾞではその資質が十分に生かしきれていない｡なぜなら､他のﾒﾝﾊﾞｰに個性がなく､ﾊﾞｯｸﾊﾞﾝﾄﾞ然としていて､ｳﾞｫｰｶﾙ･ｵﾘｴﾝﾃｯﾄﾞ･ｱﾙﾊﾞﾑになってしまっているからである｡私見だが､このｳﾞｫｰｶﾘｽﾄはｷｰﾎﾞｰﾄﾞが入っていないｼﾝﾌﾟﾙな編成のﾊﾞﾝﾄﾞで70年代のﾌﾞﾙｰｽﾞ･ﾌﾚｲﾊﾞｰを薫らせつつ､ｶﾞｯﾂのあるﾊｰﾄﾞ･ﾛｯｸを演ったらﾊﾏると思う｡但し､本作と次作の[ﾛﾝｸﾞ･ｳｪｲ･ﾎｰﾑ]は楽曲が非常に充実しているため､上記の問題点が気にならない程の素晴らしい出来である｡まあ結局､最終的には曲が良いか､悪いかである｡

メイク・アップを更にポップに洗練させたサウンドを聴かせるバンド、グランプリ。個人的に、日本中に存在するありとあらゆるロックバンドの中で一番好きなバンド。駄作無しの4作中でも本2ndは一番だと思う。特に後半の充実度は凄すぎ。陽吾さんの趣味全開の爽快ハード・ロックが爆発、爆裂、炸裂。もちろん山田信夫さんとの相性もバッチリ。もう何万回聴いたか分からない位聴きまくってる私の宝物。不朽です。

グランプリの熱いスピリットを封じ込めた名曲、ティアーズ・アンド・ソウルを収録した名盤1st。刺激ばかりを求める不感症気味の人には不向きかもしれないが、良い曲と良いメロディと良いヴォーカルに共感できる人なら一生付き合える作品だと思うよ。