G ガルシア マルケス / 木村榮一

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コレラの時代の愛 Obrasdegarci´ama´rquez

G ガルシア マルケス / 木村榮一

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105090142
ISBN 10 : 4105090143
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2006
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

51年9カ月と4日、男は女を待ち続けていた…。舞台はコロンビア、内戦と、疫病の猖獗した時代。愛が愛であること。その限界にまで、かくも細緻、かくも壮大に挑んだ長篇、ついに日本上陸。

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    51年9ヶ月と4日間、報われることなくフェルミーナを愛し続けたフロレンティーノ。もっとも、その間に彼は「無数のつかの間の恋を別にして」622人もの女性と関係を持つのだが。一方、フェルミーナは夫と「本当に愛しているかどうかも分からないまま何年も間幸せに暮らす」のである。時間のスパンの長い長い小説だ。そして、その間にマグダレーナ川からはマナティも猿も鸚鵡も姿を消していった。この後、『迷宮の将軍』にも再び登場するこの川は、ある意味では小説の隠れたる主役だともいえるだろう。小説の最後の1行は意味深く実に感動的だ。

  • starbro

    G.ガルシア=マルケスの著作を過去に何作か読んでいます。 未読の本書が書店の新刊の棚に並んでいたので、新刊かと思いきや、1985年の作品で、本書は2006年発行でした。先日の「ラテンアメリカン・ラプソディ」に触発されたこともあり、読みました。新型コロナウィルスで「ペスト」がリバイバルヒットしたのと同様で、書店員が二匹目の泥鰌を狙ったのでしょうか?本書は、半世紀に渡る情愛の物語、著者もこのような物語を書くのが少し意外でした。 https://www.shinchosha.co.jp/book/509014/

  • 遥かなる想い

    1860年代から 1930年代にかけてのコロンビアを舞台にした物語である。 51年9ヶ月 相手の女性を待ち続けるという時間軸の長さに圧倒される。 長い人生を 過ごした二人の胸には 何が 浮かんだのだろうか?数多くの女性と関係を持ちながら、76歳まで 独身を通したフロレンティーノ…これから 長い二人の日々が始まるという 若い恋とは 違い、高齢者の恋には 何が見えるのだろうか?最後は ほんのりと暖かい、そんな作品だった。

  • ケイ

    私がフェルミーナなら、こんな男はお断りだ。何百人とも関係しておいて、50年も待ったはないと思う。彼が肉体関係を持ちながらも誠実ではなかった女性たちの中には、彼がフェルミーナに去られた時のようにつらい想いをしたかもしれないという想像力も持ちあわせていないのだから。ようやく想いを達した彼は、彼女との関係は想像ほど満足するものでなかったとは言えないだろう。ろくに動かない身体を持て余しては、夢見た事を成し遂げる以外にはないではないか。フェルミーナと夫との愛に太刀打ちできるものではないと思えた。

  • どんぐり

    身体は衰えても、愛の炎は消えない。そんな言葉が思い浮かんだ。フェルミーナ・ダーサを待ち続けたフロレンティーノ・アリーサの51年9か月と4日。純粋に愛を貫いたといえば聞こえはよいが、グロテスクでもある。ありえない話だけれど、この重厚な物語はガルシア=マルケスだから楽しめる。老いの酸化した匂いに包まれながら「失望の生み出す幻想を越え、愛をも越えて」抱き合う二人、いったい彼らは相手に何を見ているんだろう。

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