Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• さつき

  読了日：2021/09/04

  江戸時代の会津騒動を題材にした活劇。父や夫を惨殺された7人の美女が、悪逆非道な藩主とその配下の七本槍に挑む。彼女達の仇討ちに加勢するのは剣豪柳生十兵衛。派手な立ち回りや思いもよらない計略の連続でエンタメとして楽しめます。今秋、宝塚で上演されるので読みました。頭の中で配役を当て嵌め、舞台ではどんなシーンになるのだろう？と想像しワクワクします。下巻ではいよいよヒロインも登場するはず！ゆっくり楽しみたいです。

• 優希

  読了日：2021/12/28

  面白かったです。一族郎党の惨殺の中、生き残った7人の女性たちが仇討ちを決意したのには、かよわいのに大丈夫かと思いました。柳生十兵衛の力を借りた命がけの闘いを挑もうとする姿に、凛としたものを感じます。下巻も読みます。

• キャプテン

  読了日：2019/06/23

  ★★★★★＿「忍者ハッタリくんだってばよ！フェア」第八弾。都会の闇から闇へと飛びまわる妄想をしながら電車通勤する、忍者ハッタリくんだってばよ！今回は会津の悪鬼たちへの復讐を誓う、柳生十兵衛と7人の女性に密着したでごさる！いやはや、こんなにも応援したくなる人たちはほかにそうそういないでござるよ！だって強くないんだもの！蒼く気高い想いと、執念の炎、そして秘められた淡い想い──……。ちょっとした学園もののテイストもある感じで、風太郎作品の中では異色のさわやかな雰囲気！！しっかし反して悪党を描くうまさはさすが！！

• 姉勤

  読了日：2020/06/15

  会津四十万石の藩主、加藤明成。「会津騒動」という、お家騒動を引き起こし改易となった史実をベースに、そこへ柳生十兵衛が一枚噛む。色狂いにして猟奇を好む明成と、これもお馴染み超常的武技を誇る七本槍という側近が、自分に背き脱藩した藩士たちを、酸鼻なまでに殺戮する。殺された彼らの妻、娘たちの復讐を輔けるため、彼女らに武術を仕込む十兵衛。女手でモンスターな連中をどう斃していくか。アイデアの泉たる作者の脳内から溢れ出るギミックと下世話なエロスは食傷気味。

• ぐうぐう

  読了日：2014/09/18

  おもしろい！　山田風太郎の小説は、まったくもってハズレがない！　会津大名・加藤明成の配下・会津七本槍により、一族郎党を殺されて、かろうじて生き残った女７人による復讐劇。その復讐に手を貸すのが、柳生十兵衛。ユニークなのは、父や夫の仇を討つのは、あくまで女達であり、十兵衛が直接、会津七本槍を倒すことができないというルールだ。そのルールを山風は、ドラマを盛り上げるのに実にうまく活用している。忍法帖とは言いながらも、忍法が控えめで、そこに甘えていない構成もいい。読み始めると止まらない。この勢いで、いざ下巻へ！

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