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あと千回の晩飯 山田風太郎ベストコレクション 角川文庫

Futaro Yamada

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041000564
ISBN 10 : 4041000564
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2011
Japan

Content Description

風太郎独特の死生観、老いへの提言をユーモアたっぷりに述べ綴った表題作ほか、「風山房日記」「風来坊随筆」「あの世の辻から」を収録。卓見に満ちた晩年の傑作エッセイ集。

目次 : あと千回の晩飯/ 風山房日記(アル中ハイマーの一日/ 私の夢判断 ほか)/ 風来坊随筆(少年時代の読書/ 少年時代の映画 ほか)/ あの世の辻から(死後の世界はあるか/ 死者の口 ほか)

【著者紹介】
山田風太郎 : 1922年兵庫県生まれ。東京医科大卒。47年「達磨峠の事件」で作家デビュー。49年「眼中の悪魔」「虚像淫楽」で探偵作家クラブ賞を受賞。その後、58年『甲賀忍法帖』を発表し忍法ブームに火を付けた。また、『警視庁草紙』『幻燈辻馬車』等で、開化小説にも新領域を開いた。他にも『魔界転生』『戦中派不戦日記』『人間臨終図巻』など秀作、名著多数。2001年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ビブリッサ

    生きていると何となく人生の折り返しが分かる、と聞いたことがある。もっと生きていると残り時間が後3年ぐらいだろうか、と分かるものなのかも知れない。風太郎先生の老いた老いたと言いながら生を心の底から楽しむ姿。かく在りたいとは思っても、先生と私じゃ月とスッポン。たった一つ一緒なことは、一人の人間として俗世を生きている(生きた)ことぐらい。それでも、人生楽しまなくちゃ損でしょ、ねぇ、センセ。苦笑いされるのを覚悟で言いますね。「先生の文章は本当に読みやすくて美しいですね。物書きの職人のだと思います^^」

  • kinkin

    平成五年から平成八年頃に書かれたエッセイ集。死や現在の世の中のこと、若い頃に体験した太平洋戦争や当時の社会のこと、お酒のこと、女のこと、身の回りのふとしたことが氏の視線で切り取られていた。また江戸川乱歩氏の葬式に立ち会った時の様子も書かれていてこれは興味深く読むことができた。山田風太郎氏の本は『甲賀忍法帖』をずいぶん昔に読んだくらいだ。それでも予想できないような展開とキャラクターの特異性は覚えている、再読したい。

  • mihya

    『晩飯を食うのもあと千回くらいなものだろう』と70代の山田風太郎が書いたエッセイ。晩飯自体よりも老いや病や死についての記述が多く、それを飄々と受け止めたユーモア溢れる内容が面白い。 若い頃は、歳を取れば心構えは自然と出来るもんだろうと思っていたが、そんな都合良くいく訳がないことを今は知っている。だからこそ興味深かった。 「風山房日記」には江戸川乱歩の死と葬式の様子も書かれている。たまに「人間臨終図巻」の最初の方をちょろちょろ読んでいるのだが、あれは後に行けば行くほど面白いんじゃないかと思った。

  • ぐうぐう

    山田風太郎、晩年のエッセイ集。タイトルからして、なんとも山風らしい。せいぜい晩飯を食えるのもあと千回くらいのもんだろう、という意味のタイトルには、諦念と狼狽が滲んでいる。その人間くさい状態をおもしろおかしく書く山風は、人であり作家であることにとても正直だ。彼を徐々に襲う身体の不調に対しても、厄介だと感じながらも、例えば「白内障も悪いことばかりではない。眼は、風景を見るにはよく見える方がいいが、人類を見るには、少しかすんでいたほうがいいようだ」と書く。(つづく)

  • Pー

    「いろいろな徴候から、晩飯を食うのもあと千回くらいなものだろうと思う」と書き出されたこのエッセー集。1993年から96年にかけて発表されたもので70代と老境に入った著者の死生観・人生観が随所の披露された作品。著者は医学部を卒業したにもかかわらず自分は医者に向いてないと作家の道を選ぶといった数奇な人生を歩んできた。だから医学的な知識も相当に持ち合わせていながら人間の「老い」や「死」について語っているのでボクも身近であるが故にひとつひとつが十分に納得のいく話だった。結局三千回くらいの晩飯を食ったけどネ。。。

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