Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• やすらぎ

  読了日：2023/08/21

  子どもが憧れる職業についた10人の大人が、ドラえもんの思い出の作品を選んで紹介する。「夢のない世の中になったなあ」のび太が最後にぼそっと呟いた一言に、菅田将暉さんはショックを受けたという。何でも叶う、でも上手くいかないときも多い四次元ポケットから、夢がたくさん生まれてくる漫画のはずなのに、素直に喜べないその言葉。「ぼくよりダメなやつがきた」優越感と劣等感に振り回されるのび太の感情が、辻村深月さんの経験談を引き出す。あの頃の子どもが大人になって、ドラえもんは変わず優しいのに、私たちが変わってしまったのかな。

• ☆よいこ

  ドラえもんセレクション。子供向け。eスポーツプレイヤーや声優、俳優など｢憧れの職業｣の人物が選んだオススメのドラえもんの話を載せる。[アスレチック・ハウス]運動は楽しんで[あやとり世界]どんな能力でも認められたい[さよなら、ドラえもん]最終回[オモイコミン]行動しろ[サンタメール][なかまいりせんこう][ぼくよりだめなやつがきた][だいこんダンスパーティ][思いだせ！あの日の感動]不登校[野比家が無重力][りっぱなパパになるぞ！]▽名作ぞろい。

• seacalf

  読了日：2025/02/07

  ドラちゃんを読むのは数十年ぶり！懐かしいし、それだけでも充分楽しめるのだが、チームラボの猪子さんやtupera tuperaの亀山さん、俳優の菅田将暉さん、宇宙飛行士の向井さん、そしてドラちゃん好きの小説家辻村深月さんなど錚々たるメンバーが作品をそれぞれ選び、それにまつわる自分の経験や考えを優しく語りかける。子供達はその言葉に気づきを得たり奮起したりするのだろうけれど、自分としては一線で活躍している方々の生の声が聞けたのが面白かった。おおらかに成長を見届けていた親御さんが多いのも印象的で参考になった。

• はる

  読了日：2020/11/07

  各界の著名人10人が「ドラえもん」の作品の中から思い入れのあるエピソードを選び、これから大人になる子供たちに作品を通して伝えたいことを語ります。辻村深月さんがどのエピソードを選ぶか興味がありました。さすがに深い。鋭い考察。意外なのが菅田将暉さん。こんなにも悩み、葛藤していたなんて。俳優という仕事に真摯に向き合う姿勢に好感を持ちました。思えば私も幼い頃からドラえもんに多くのことを学んだ気がします。

• ずっきん

  読了日：2022/07/04

  各界の夢を叶えた大人たち10人がエピソードを選び、エッセイとともに紹介。小説界からは辻村氏。さすがに上手いよねえ。のび太を卒業する子たちへのメッセージが響く。個人的には絵本作家ユニットのtupera tuperaが興味を引いた。あのユニークな作風はこうやって育まれたのかー。

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