CD

Symphonic Poems, Symphonic Variations : F-X.Roth / Liege Philharmonic, Tiberghien(P)-include Japanese Booklet

Franck, Cesar (1822-1890)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
MCYP7612
Number of Discs
:
1
Label
:
Format
:
CD

Product Description

俊才指揮者ロトは、すでにベルギーの老舗楽団とここまで充実した関係を築いていた
ベルギー生まれの大家フランク、その最もおいしいところが詰まった4傑作を
風格を増しつつある名手ティベルギアンとともに、高雅にして緻密、ダイナミックな名演で


フランスとドイツの間にはさまれ、上にオランダという「小さな大国」が隣接しているヨーロッパの小国ベルギーは、同じ国のなかに公用語が三つ(フランデレン(=オランダ)語、フランス語、ドイツ語)並存し、首都ブリュッセルには欧州連合(EU)の本拠が置かれている、文化交流のまっただなかにある不思議な国。事実「ベルギーはひとつで小さなヨーロッパ」などと言われたりもしますが、そうした器用な環境からすぐれた文化も多々生み出してきました。フランス料理でさえフランスより美味しいのでは? と思われるほどの美食大国であり、古くはファン・エイクやルーベンス、近年でもマグリットやクノップフといった美術史上最重要の画家たちを輩出してきた美術大国でもありました。しかしその文化がある意味最も輝いていたのは、産業革命の末に飛ぶ鳥を落とす勢いで国力が増した19世紀後半だったかもしれません。はては植民地経営にも成功し、周辺諸国と並ぶ「列強」と呼ばれるまでに至った当時のベルギーでは、音楽界も驚くほどの高水準−フランスのオペラ文化とドイツ・ロマン派の管弦楽・器楽芸術への適応性が理想的なかたちで結実し、管弦楽法にも長じたヴァイオリン芸術家ヴュータンや、フランスに帰化してこの隣国の近代音楽を大きく推進させたフランクのような大作曲家も続々輩出しているのです。
 さて、そんなベルギーのフランス語圏を代表する中心都市のひとつリエージュ(ドイツ国境のすぐそば)に、創設以来半世紀の歴史を誇るリエージュ・フィルという老舗楽団があるのはクラシック・ファンもご存知のとおり。近年では長年の功績が王室に認められ「王立」の名も冠するようになったこのオーケストラの新録音を定期的にリリースしている同国のレーベル「Cypres」から、今回はまさにベルギー的でありながら、同時に新時代的メジャー感も漂う痛快アルバムが登場いたします。
 同国のロマン派〜近代を代表する大家フランクの、傑作交響詩4編。昔から名盤あまたの『呪われた狩人』や『交響的変奏曲』のほか、意外と録音があるようでない傑作『ジン』、そしてフランク晩年の快進撃を予告する、この作曲家初の交響詩『アイオリスの人々』と絶妙の選曲もさることながら、ゾクゾクするような管楽器の音色を生かした色彩感、堅固な作品構造をがっちり把握してのエッジの効いたコントロールなど、この老舗楽団の魅力を十全にふまえたうえで瑞々しいライヴ感たっぷりに各作品の味わいを堪能させてくれるのは、すでに同楽団と数々の名盤を世に送り出してきた新世代のホープ、古楽奏法にまで通じた多芸な天才F-X.ロト。客演ピアニストには「harmonia mundi」で名盤続出のフランスの鬼才ティベルギアンが登場、まさに「好タッグ」と嬉しくなる瞬間続出の、しなやかでスリリングな音作りがたまりません。21世紀らしい鋭角的な音作りが、緻密な解釈でロマン派特有の薫り高さとまったく矛盾しないのは、本当に小憎らしいかぎりです。(Mercury)

【収録情報】
フランク:
・交響詩『呪われた狩人』
・交響詩『ジン」〜ピアノと管弦楽のための
・交響詩『アイオリスの人々』
・交響的変奏曲〜ピアノと管弦楽のための

 セドリック・ティベルギアン(ピアノ)
 ベルギー王立リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団
 フランソワ=グザヴィエ・ロト(指揮)

 録音時期:2009年
 録音方式:デジタル
 日本語解説付き

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

★
★
★
★
★

5.0

★
★
★
★
★
 
1
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
★
★
イブラギモヴァとのデュオで名の知ったこの...

投稿日:2013/07/17 (水)

イブラギモヴァとのデュオで名の知ったこのピアニスト、腕もハートも達者、注目のピリオド・アプローチのオケ、ラ・シエクルの指揮者ロトと組んでのフランクは、地元、ベルギーのオケでのピアノ付き交響詩、実質ピアノ協奏曲での登場。やっぱり、只者では、ありませぬ。躍動感たっぷりのオケとの共演。実演では、あまりお目にかからない曲ばかりですが、これがどうして、面白い、いい曲ばかりです。粒達のいいピアノ、この曲をレパートリーに弾くのは、流石。ロトは、ここでも快調。まずは、一聴あれ。

sunny さん | 兵庫県 | 不明

1

Recommend Items

この商品が登録されてる公開中の欲しい物リスト