ミックじいちゃん率いる現在進行形のフォリナー，丁寧で几帳面な演奏は好感度100％です。『４』は捨て曲無しですから，当然ライブも盛り上がるわけですが，原曲のイメージを損なわないように細心の注意を払っての新しいアレンジが盛り込まれていることで，「今」テイストが醸し出されています。アルバム1枚あっという間に聴いて，「もう１回聴きたいなあ」と思える作品。映像も出してほしいですね。新しいギタリストが入ったということは，いずれミックも引退してしまうのでしょう。しかし，バンドの音楽を忠実に再現しようという，真面目で能力の高いメンバーが集まっているフォリナー。これからも私たちにきらきらしたサウンドを届けてくれることでしょう。

1st〜7thまでのセットであるが、正直7thはオマケかな。この中ではやはり6thがベスト。5thが大ヒットしたおかげで、影が薄くなっている印象だが、楽曲のクオリティーは非常に高い。個人的に初期の作品も良いが、円熟味が出ている中期の作品にはまります。値段もお手頃なので良いセットだと思います。

このあとWHITESNAKEに加入するブライアン・ティッシーがドラムス（除く＃10)。特に＃9はExtennded~1のジェイソン・ボーナムよりパワフルでかっこいい。この値段なら、ロックの資料的価値も含めて買いでしょう。