Orchestral Works Vol.2 -for String Orchestra : Franz Liszt Chamber Orchestra

ファルカシュ：弦楽オーケストラのための作品集

ハンガリー、ナジカニジャ出身の作曲家ファルカシュ。若い頃イタリアでレスピーギに学んだ事でも知られ、その作品は７００曲以上にも渡り、また教育者としても名を成した現代ハンガリーが誇る音楽家です。既に多くのCDも発売されていて、知名度もなかなかのもの。この作品集はトッカータ・レーベルでの２枚目のオーケストラ作品アルバムにあたり（第１集はTOCC0176）、弦楽オーケストラを中心とした華々しい響きが楽しめる１枚です。お聴きいただければわかるとおり、どれも起源が16世紀や17世紀の音楽であるためか、どれも親しみやすい旋律を持ち、また魅惑的なリズムを持っています。これは師であったレスピーギの影響も強いのでしょう。まるであの名作『リュートのための古風な舞曲とアリア』にも似た佇まいが感じられます。また、トランペット協奏曲で目覚しいソロを吹いているラーシュロ・トースはフランツ・リスト室内管の若き天才です。（Toccata Classics）

【収録情報】
ファルカシュ：
1.　弦楽オーケストラのための『17世紀のハンガリー舞曲による3つの曲集』第2部：5つの舞曲：カーヨニ写本より (1961)
2.　弦楽オーケストラのための『17世紀のハンガリー舞曲による3つの曲集』第3部：6つの舞曲：レヴォチャのタブラチュア譜より (1961)
3.　2つのヴァイオリンと弦楽オーケストラのための『ハンガリー風アリアとロンド』
4.　弦楽オーケストラのための『五音階の音楽』 (1945)
5.　弦楽オーケストラとピアノのための組曲『アンドラーシュ・ジェルキー』 (1973-74)
6.　トランペットと弦楽オーケストラのための協奏曲 (1984)
7.　弦楽オーケストラのための『フィンランド民俗舞曲集』 (1935)
8.　弦楽オーケストラのための『ハンガリー風パルティータ：16世紀のハンガリア舞曲と調べ』 (1974)

　ギューラ・ストッラー（ヴァイオリン：3）
　ヤーノシュ・ロッラ（ヴァイオリン：3）
　ラーシュロ・トース（トランペット：6）
　フランツ・リスト室内管弦楽団

　録音時期：2013年9月13-15日
　録音場所：ブダペスト、イタリア文化会館
　録音方式：ステレオ（デジタル）
　初録音（4,5,8）