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風に舞いあがるビニ-ルシ-ト

Eto Mori

User Review :4.0
(2)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167741037
ISBN 10 : 4167741032
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2009
Japan

Product Description

愛しぬくことも愛されぬくこともできなかった日々を、今日も思っている。
市井で懸命に生きる人を描く6篇。第135回直木賞受賞作。


国連の難民事業に携わる里佳は、上司であるエドと恋愛し、7年間の結婚生活の末、2年前に離婚した。そのエドがアフガニスタンで死に、立ち直れないでいる里佳を、アフガンでエドが救った難民の少女に会ったという記者が訪ねてくる……。

Content Description

才能豊かなパティシエの気まぐれに奔走させられたり、犬のボランティアのために水商売のバイトをしたり、難民を保護し支援する国連機関で夫婦の愛のあり方に苦しんだり…。自分だけの価値観を守り、お金よりも大切な何かのために懸命に生きる人々を描いた6編。あたたかくて力強い、第135回直木賞受賞作。

【著者紹介】
森絵都 : 1968年東京生まれ。早稲田大学卒業。90年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。同作品で椋鳩十児童文学賞を受賞。『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞ニッポン放送賞を受賞。『アーモンド入りチョコレートのワルツ』で路傍の石文学賞を、『つきのふね』で野間児童文芸賞を、『カラフル』で産経児童出版文化賞を受賞。『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞を受賞。2006年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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短編になっているので、通勤時間や隙間時間...

投稿日:2021/04/24 (土)

短編になっているので、通勤時間や隙間時間を利用しながらでも気楽に読める作品だと思いました。リアルに背景をイメージ出来るので面白いです。

みやこ さん | 東京都 | 不明

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ものすごい表現がリアルで、映像が鮮明に浮...

投稿日:2012/02/05 (日)

ものすごい表現がリアルで、映像が鮮明に浮かび上がってきました。ストーリーも生活に密着した内容でスラスラ読めました。

くりなおん さん | 埼玉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    表題作は第135回直木賞受賞作。本書は他にも5つの短篇から構成されるが、森絵都さんの勉強家ぶりが余すところなく発揮された小説が並ぶ。美濃焼、国文学、仏像修復等々。しかし、やはりそれらの中でもとりわけ力の入っているのが「風に舞いあがるビニールシート」だろう。エドと里佳とを巧みに対照させ、一方では国連難民高等弁務官の仕事を伝えながら、いとも巧みに読者を小説世界に引き込んでいく。しかも、強引な力技ではなく、実にスムーズに。どこか浪花節めいてはいるなと冷めた目で眺めながらも、つい涙腺が緩んでしまう、そんな作品だ。

  • 青葉麒麟

    どの短編集もサラサラ読めた。桃のプディングを載せるお皿を必死に探す【弥生】は可哀想。

  • 風眠

    誰にでも「譲れない何か」はあると思う。その「何か」は、他人にとっては「どうでもいい」ことかもしれない。それでも譲れない、大切で切実な「何か」は、その人の芯を支えていると、私は思っている。たとえそれが「ポテトサラダにリンゴは入れない」という程度でも、譲れないものは譲れないと思うのが人間だと思う。お互いに譲れなくて、ぎくしゃくしてしまう事もある。それでも、自分だけの価値観を持ち、大切にしている人は、やはりとても魅力的だと私は思うのだ。これはそんな「譲れない何か」を守って生きている人達の、不器用で愛らしい物語。

  • さてさて

    6つの短編から構成されたこの作品。〈風に舞いあがるビニールシート〉だけがかなり異質な内容となっています。主人公の里佳が転職先として選んだ先が『国連難民高等弁務官事務所(UNCHR)』だったこと、面接官だったエドとの出会いが、その後の里佳の人生を大きく変えていきます。『世界が今のまま機能しつづけるかぎり、難民は決してこの地球上からいなくならない』と語られるリアルな現実。その仕事に就くことがまさしく人生を賭けたものであるということをいやが上にも浮き上がらせる森さんの強い思いに裏打ちされた素晴らしい作品でした。

  • Atsushi

    朝夕満員電車に揺られ、会社でマンネリ化した仕事を淡々とこなす毎日。そんな自分を元気づけてくれた六話からなる短編集。主人公の凛とした姿が爽快だった。お気に入りは、表題作と「ジェネレーションX」。二人の元高校球児の明日の試合は大丈夫か。短編ながら読み応えあり。第135回直木賞受賞作。

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